福岡市を拠点に活動するHKT48が2024年11月26日、劇場公演デビューから丸13年を迎え、福岡サンパレス ホテル&ホール(博多区)で記念コンサートを開いた。
HKT48は、11年11月26日に初代の専用劇場をオープン。劇場公演はグループ活動の柱のひとつで、公演曲を対象にした投票企画も行われた。
司会には「レジェンド」とも言える卒業生が登場し、会場を沸かせた。一方で、劇場オープン当時は「お母さんのおなかの中」にいたというメンバーもおり、驚きの声が広がった。
劇場公演曲162曲対象に投票企画も
コンサートは昼夜2公演。昼公演は、平日で中学生メンバーが学業のため不在で、高校生以上のメンバー32人が出演。平均年齢21歳の陣容で、あえて「カワイイ」をテーマにしたフレッシュなパフォーマンスでファンを沸かせた。
夜公演は中学生を交えた47人が出演。最年少は7期生で2012年2月13日生まれの呉優菜(くれ・ゆうな)さん(12)で、劇場オープン時に何をしていたか聞かれると、「まだ生まれてなくて、お母さんのおなかの中にいました」。会場は「え~!」と驚きの声に包まれた。
一部の楽曲では生バンドの演奏も交えながら、計29曲を披露した。そのうち5曲が、ファンによる投票結果を反映したものだ。HKT48では、約3000回にわたって劇場公演が行われてきた。そこで披露された162曲が対象で、1位には14年から18年にかけて上演された「シアターの女神」公演の「好き、好き、好き」が選ばれた。
この企画では、劇場公演に1000回以上出演した「レジェンドメンバー」の1期生・下野由貴さん(26=22年卒業)、2期生・上野遥さん(25=22年卒業)が司会として登場。下野さんは開口一番
「待って、下野ヲタいるんだけど? めっちゃ見たことある。知ってる人めっちゃいる!」
と話し、古参ファンを喜ばせていた。
国内に5つある48グループのうち、出演1000回超は下野さん、上野さん、AKB48の峯岸みなみさん(32=21年卒業)、村山彩希さん(27)、NMB48の石田優美さん(26)の5人のみ。
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「1期生さんから教えてもらったことを継承しながら、また新しいHKT48を」
最も在籍期間が長い2期生の秋吉優花さん(24)にとっては、後輩メンバーが増えたことで「HKT48の景色がすごく変わったなと思った日」だった。
デビュー時は21人いた2期生のうち、現役メンバーは秋吉さんと体調不良で療養中の渕上舞さん(28)の2人。2期生で唯一出演した秋吉さんは、終盤のあいさつで
「1期生さんから教えてもらったことを継承しながら、また新しいHKT48を作っていきたい」
と決意を新たにしていた。これを受ける形で、「チームH」キャプテンで4期生の豊永阿紀さん(25)は
「周年(コンサート)は、毎年同じメンバーで立つことがないので、より変わったHKT48というものを私たちも実感することが多い」
と説明。「最高」を更新し続けるHKT48であり続けたいとして、
「14年目もまだまだまだ走り続けていきますので、皆さん、ぜひ14年目のHKT48にも期待してください」
などと呼びかけた。
(J-CASTニュース編集委員 兼 副編集長 工藤博司)