田舎のラブホでまさかの珍ハプニング。扉を開けたらシーツの中から“知らない人”が現れて…――2024年大反響トップ10

2024年、反響の大きかった記事からジャンル別にトップ10を発表。今回は「ラブホ珍事件」部門、元従業員などに取材した数々のエピソードから第10位の記事はこちら!(集計期間は2024年1月~10月まで。初公開2024年1月22日 記事は取材時の状況) *  *  *

 ラブホテルは日夜、恋人同士はもちろん、男性と“デリバリーされるお姉さん”で賑わう。今回は、そんなラブホで珍ハプニングに遭遇した、2人の体験談を紹介する。

◆接客中に客が倒れて…

「酒飲んで酔っぱらって、風呂入ってのぼせるとかよくあるんですよね」

 菊川早苗さん(仮名・30代)が“デリ”で働いていた頃のエピソードを教えてくれた。菊川さんは、70代くらいの白髪の男性客と駅で待ち合わせをするなり、車に乗り込んでホテルに直行した。

「部屋になだれ込むと、お風呂にも入らず1回目を終えました。湯船にお湯をためる間も、ベッドでイチャイチャしていました。『お風呂沸いたかな?』と2人とも裸でお風呂へ行ったんです」

 10分ほど経ち、菊川さんが先に湯船から出たところで事件は起こった。 

◆救急車を呼ぼうとしても頑なに断る客

「身体を拭いてあげようと振り返ると、泡を吹き、白目をむいて倒れているお客様が! 私の頭の中は『?』になっていました。とりあえず誰かを呼ぼうと思い、タオル1枚で外にでると、従業員のオバちゃんが運よく通りかかりました」

 菊川さんの焦った顔に、「どうしたの?」と聞いてきた従業員に「今、お客様が倒れているんです。意識がないんです」と説明したという。これまで働いてきたなかで、客が意識をなくしたのは初めてだったそうだ。

「ラブホの従業員が部屋に入って洗い場に横たわるお客様に話しかけますが、全く反応がありません。『救急車を呼ぼう』と判断したときに、いきなり『うぅ』と呻きながら起きたのにも、びっくりしました」

◆迷惑をかけたお詫びに菓子折りと5万円

 サービス時間が残っていたのだが、菊川さんは何度も「帰ろう」と促した。

「客に『大丈夫?』って聞いても『大丈夫!』と言い張り、『帰ろう』と言っても『嫌だ!』と言うんです。救急車を呼ぼうとしても頑なに断るので、従業員のオバちゃんが説得し、その日は家に帰ることになりました」

 客の車で来ていたため、菊川さんが運転し、送っていくことになった。道中では、「ごめん、すまない」とずっと言われていたという。そして翌日、予約が入り待ち合わせ場所に行くと、その客が駅で待っていた。

「会った瞬間に『昨日は申し訳なかった』と菓子折りと5万円をいただきました。断っても聞かなかったので、ありがたく受け取ったんです」

 その後も、その客との関係はしばらく続いたが、浴槽には入らずシャワーのみになったとか。

◆ベッドのシーツの乱れに違和感


 当時付き合っていた彼女と、田舎によくあるタイプのラブホを利用した坂口洋平さん(仮名・40代)。そのラブホは、車を部屋の前に置き、車の前に看板を置いて部屋に入るシステムだったそうだ。

「駐車場には部屋番号が書いてあり、私は彼女とその部屋に入りました。部屋のなかは、ソファとベッドがあるだけで代わり映えしない感じでしたが、何しろ行為を果たすことが目的なので、なんでもよかったんです」

 しかし、部屋の真ん中にあるベッドのシーツに乱れがあった。「もしかして、まだ掃除が入ってないのかな」と思った瞬間、まさかの光景を目の当たりにする。

「シーツのなかが異様に膨れていて、何かが動いていました。『あっっっ』と声が聞こえたかと思えば、シーツが一気に剥ぎ取られ、中から人が現れたんです」

◆部屋を間違えた挙句…

じつは坂口さんたちは、部屋を間違えてしまった挙句、こともあろうか、“部屋に入った瞬間が他人の行為が完結するタイミング”だったのだ。

「部屋番号を間違えたと思ったときにはもう遅くて、女性の上に男性が重なっていて……。私たちと目が合うと、とても驚いていましたね」

「すみません! 部屋を間違えました」と言い、すぐに部屋を出た坂口さん。本来であれば、自動でカギがかかるシステムだが、その部屋のカギが壊れていたのか、なぜか中に入れてしまったらしい。

「彼女は『どういうことよ』と言いながら、笑いを堪えられず……。私は、部屋を間違えた恥ずかしさと、知らない男女のひとときを邪魔した罪悪感と、よく分からない感情からひとしきり笑いました」

 坂口さんにとって忘れられないハプニングとなった。

<取材・文/資産もとお>