事例2:思い出の衣装が捨てられない…
63歳・MCイルカさんの場合
披露宴の司会業を経て、人材育成やマナー教育の仕事をしているMCイルカさん。
毎年年末には、恒例のチャリティーイベントの司会をし、そのギャラを寄付していました。ところが2021年はコロナ禍でイベントはキャンセルに。
「何か自分にできるチャリティはないか」と探していたところ、「古着でワクチン」に出合いました。
「海外の子どもに20人分のポリオワクチンを送れる、国内の障碍者の方に回収キットの製造から発送までのお仕事をお願いできる、衣類を開発途上国で選別するため、現地の方の雇用につながる…など、古着でワクチンの趣旨を読みました。これを今年のチャリティーと考えて、参加しようと決めました」
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思い出と「もったいない」を手放すのが先決!
「数週間、仕事の合間をみて、クローゼット、タンス、棚の整理を始めましたが……。私のもったいない!!と思う、ケチな性格なんでしょうね。まだ着られる、今度着ようと、出したりしまったりの繰り返しでした」とMCイルカさん。
「特に衣装のクローゼットは思い出も詰まっています。赤、ピンク、ゴ-ルド、エメラルドグリ-ン、ブラック、コバルトブルー。この年になって、さすがにこんな派手衣装は着られるわけはない……と、わかってはいるのですが」
自分と葛藤しつつ、3着は手放すことに決めたそう。
いったん思い出や「もったいない」という気持ちを手放せたら、するするとほかの服も手放せるように。
最終的に、スーツ9着、コート2着、カーディガン5着、ジャケット3着、ダウンジャケット1着、ジーパン、パンツ8本、ブラウス5枚、トレーナー、Tシャツ30枚。合計、約65着を袋に詰めたところで、回収袋は満杯になりました。