大丸京都店(京都市下京区)の6階子ども服売場で2024年12月1日、営業中に天井の一部建材が剥がれ落ちたことが分かった。広報は取材に、原因は調査中だとしながら「老朽化」の可能性に言及している。
「天井が崩れ落ちたり、穴は空いていません」
大丸松坂屋百貨店の大丸京都店・広報は2日、J-CASTニュースの取材に答え、天井(躯体=くたい、骨組み部分)を覆っていた建材「1メートル四方」が剥がれ落ちたと明かした。剥落した物の材質は「塗装剤とそこに張り付いたモルタルの一部」だという。
発生時刻は15時20分ごろで「天井が崩れ落ちたり、穴は空いていません」。営業中だったもののケガ人などはいなかったという。同社の対応は下記のように説明した。
「同じ構造の天井は6階と7階の一部であったため、現場確認を行い営業可能と判断しました。該当エリアの部分をパーテーションで囲い、その後に壁で囲いました。
昨日(編注:事故当日)は、営業時間中と、営業後の2回、専門業者に見て頂き、同じことが起こる可能性は低いという見解を得て、営業を継続しています。営業時間中も巡回による目視を継続しています」
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直近では23年に点検「再発防止に努めてまいります」
大丸京都店はもともと、1912年に現在地に3階建てで開店し、増改築されてきた。74年には8階にレストランフロアがオープンし、49年ぶりの「全面改装」を経て2023年9月にリニューアルオープンしたばかりだ。
6階での出来事に施設老朽化の影響はあるのだろうか。考えうる発生原因を尋ねたところ、広報は「調査中ですが、老朽化により天井の躯体を覆っていた建材が剥がれ落ちたものと思われます」と述べた。
周辺改装は2010年に実施。天井については同年以降、都度補修や塗装などを繰り返して対応しており、直近では23年12月に専門業者による点検を実施したという(点検は3年ごと)。
今回の事案については「お客様には多大なご迷惑と御心配をおかけしてしまい申し訳ございません。原因の調査と修復、その他の部分の調査をしながら、再発防止に勤めてまいります」と受け止めている。
目撃者によってXでは、通路に板状の破片が落ちている様子の写真も拡散されている。