私は毎日電車で通勤しています。満員電車というほどではないものの、そこそこの混雑具合で、家と会社を往復するのがいつもの日常です。そんなとき、とんでもない悪臭に遭遇してしまったのです。
異様に空いていた車内
ある日の帰り道、いつものように電車に乗ろうとしていたときのことです。普段は人でいっぱいのはずの時間帯なのに、ある車両だけが異様に空いていました。疲れていた私は「ラッキー! これなら座って帰れる」と、何も疑わずにその車両に乗り込んだのです。
しかし、乗った瞬間、鼻をつく強烈な臭いに思わず「うっ……」と顔をしかめてしまいました。車内を見渡すと、ボロボロの服を着た1人の男性が座っていました。彼の足元には、何かがぎっしり詰まったビニール袋がいくつも置かれています。どう見ても、車内に充満しているにおいの元はこの男性だとわかりました。
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においに耐えられず…
私は一瞬、どうしようか迷いました。あからさまに避けるのはよくない気もしましたが、においに耐えるのは正直厳しいものがありました。
結局、私は混雑していた隣の車両に移ることにしました。同じようにその車両に乗ってしまった人たちも、次々と私の後に続いて移動してきて、隣の車両はかなり混み合いました。それでも、あの悪臭と比べればマシだと思えるほどでした。