民藝の心を受け継ぐ若手作家の中で、群を抜いて注目を集めている倉敷の三宅康太さん。陶芸歴がまだ10年にも満たない作家です。彼が作陶する倉敷は、大原美術館や倉敷民藝館があり、僕にとっては民藝の聖地の一つ。そんな立地もあってか、彼の作り出す器には古い陶器を彷彿とさせる押紋が施されたものが多くあります。丈夫さも物の美しさの基準の一つと捉えているので、ずっしりと重さがあるところにも魅了されました。

photo:Naoki Seo

郷古隆洋

ユナイテッドアローズ、ランドスケーププロダクツを経て2010年に Swimsuit Department を設立。輸入代理店をはじめ、世界各国で買い付けたヴィンテージ雑貨などを販売する「BATHHOUSE」を運営するほか、店舗のインテリアコーディネートやディスプレーなども手がける。2015年9月には、日本で初の開催となるモダニズムショーを主宰した。

swimsuit-department.com