「息をする」という人間が無意識に行っていることを、意識的に行うだけで、気持ちを落ち着かせ、リラックスすることができるという。誰もが簡単にどこでもできる呼吸法「ブレスワーク」について、マリ・クレール インターナショナルのスペイン版デジタル記事よりお届け。
ブレスワーク:私たちをリラックスさせるのに役立つ、マインドフルな呼吸法を紹介しよう
心拍数を下げ、気持ちを落ち着かせる、意識的な呼吸の力は無限だ。
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専門家によると、私たちは1日に平均約2万1000回呼吸し、24時間ごとに約7200リットルを吸って、約8,600リットルを吐いている。これは私たちが無意識に行っている動作であり、ほとんど気づかずに行っている自動的なものである。呼吸が速くなったり、息切れを起こしたりして初めて、私たちは呼吸という行為が存在していることに気づくのである。
ヨガ、無呼吸、瞑想など、呼吸が基本的な役割を果たす訓練があるが、いわゆる「意識的呼吸」を生み出すのは、意図を持って呼吸すること、一定の吸気・呼気時間に従って呼吸すること、あるいは単に冗長に、自分が呼吸をしていることを意識することにほかならない。例えば、緊張しているときや不安発作が起きているときに、誰かに「息をして」と言われてする行為でもある。
意識的な呼吸には、私たちを落ち着かせ、リラックスさせる大きな力があり、心拍数を下げるのにも役立つ。これはまさに呼吸法の基礎となっているものだ。近年、かなりポピュラーになった概念であるブレスワークは、基本的に私たちと呼吸を結びつけ、より意識的で有益な方法で呼吸を行えるようにするプラクティスである。瞑想やリトリートなどの体験を通じてウェルビーイングを再定義するスペインの会社「Slow」の創始者であるPatricia Draghici(パトリシア・ドラギチ)氏に、ブレスワークについて、その利点と実践方法を聞いた。
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ブレスワークとは何か? その利点とは?
「自動的に息を吸ったり吐いたりするだけでなく、ブレスワークは、呼吸のリズムと深さを調整するテクニックによって、私たちの神経系に直接影響を与えることができます」とドラギチ氏は語り始める。「意識的に実践すれば、ストレスや感情をうまくやりくりするのに役立ちます。そして、ブレスワークがこれほどまでに強力な理由は、そのシンプルさです。私たちは誰もがそれにアクセスできます。呼吸は誰にとっても自然で生まれつきのものですが、それを意識的にコントロールすることを学ぶことで、私たちの精神的・肉体的なウェルビーイングのための非常に強力なツールに変わるのです」と彼女は説明する。
呼吸法を行う理由は、主にリラクゼーション効果が得られるからである。「呼吸をコントロールすることで、副交感神経系が活性化され、落ち着きを促進し、ストレスが軽減されます」とドラギチ氏は話す。「ゆっくりとした呼吸は、いわゆるストレスホルモンであるコルチゾールを減少させ、血圧と心拍数を下げることで心血管系の健康を改善することが研究でわかっています」
「また、精神的な明晰さを高め、免疫システムを強化し、睡眠の質を向上させることができます」と彼女は付け加える。これは、セレブやレブロン・ジェームズ、トム・ブレイディといったエリートアスリートの間でも非常に人気の習慣でもある。「誰もが手の届くところにあるツールであり、冷静さを保ち、健康を増進し、重要な場面でのパフォーマンスを高める大きな可能性を秘めています」と専門家は結論づけた。
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