「息をする」という人間が無意識に行っていることを、意識的に行うだけで、気持ちを落ち着かせ、リラックスすることができるという。誰もが簡単にどこでもできる呼吸法「ブレスワーク」について、マリ・クレール インターナショナルのスペイン版デジタル記事よりお届け。
ストレス、不安と呼吸コントロール法の関係
呼吸をコントロールすることの利点に話を戻すと、ブレスワークやマインドフルな呼吸法の数々は、ストレスや不安に対処するのに役立つ。「私たちの呼吸は神経系に直結しており、刺激を危険と感じるか安全と感じるかを教えてくれる感情の体温計のような役割を果たしています。危険やストレスを感じる場合、呼吸は速く興奮状態になって、上胸部に集中し、体内で『戦うか逃げるか』の反応を引き起こします」とドラギチ氏は説明する。
「意識的に、よりゆっくりとより深い呼吸に移行することで、まるで『落ち着いて、大丈夫だから』と言っているみたいに、神経系に安全信号を送ることができるのです。さらに、呼吸法と瞑想を組み合わせることで、その効果は増幅されます。瞑想はリラックス状態を深め、心をより明晰で完全に集中した状態へと導くのに役立ちます」と彼女は付け加える。
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ブレスワークvs. ヨガ
この2つは似た訓練のようにみえるかもしれないが、まったく同じではないし、両者の概念を同じであるかのように語ることはできない。ヨガが肉体的、精神的、スピリチュアルな実践であるのに対し、ブレスワークは呼吸の一部のみを指す言葉であり、それによって心身ともにリラックスすることを助けるものだ。このように、どちらの概念も多くの共通点を持ち、お互いを補い合うものではあるが、同じものではない。
translation & adaptation: Akiko Eguchi
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