睡眠時無呼吸症候群(SAS)を治療するには?
CPAP(シーパップ)療法
睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合は、睡眠外来か呼吸器内科、耳鼻咽喉科を受診しましょう。いびき外来、睡眠センターという名称の外来もあります。
医師の問診により、睡眠時無呼吸症候群かどうかは検討がつきます。治療が必要な場合は、実際睡眠時にどのような状態なのかを機器を使って計測します。1泊入院して睡眠の状態を確認するポリソムグラフィー検査と、自宅で行う検査があります。どちらも保険適用で検査を受けられて、ポリソムグラフィー検査は約3万円程度、自宅検査は3000円~5000円程度(※病院による)です。
また、原因によってタイプが分かれるので、検査結果をもとに治療方針を決めます。睡眠時無呼吸症候群の治療では、寝ている間に呼吸を十分にできるように気道を広げて空気を機械で送り込むCPAP(シーパップ)療法を行います。
他にも、肥満や飲酒、喫煙などの生活習慣が原因になっていれば、その改善を行います。鼻やのどに原因があれば手術を行うこともあります。
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睡眠時無呼吸症候群を防ぐ舌トレをやろう!
年を重ねると舌の筋肉量が低下して、寝ている間に舌の根が喉元に落ちてしまうことも、いびきの原因になってしまいます。睡眠時無呼吸症候群を防ぐためにも、日頃から舌トレによって舌の筋力を鍛えるといいでしょう。
また睡眠時無呼吸症候群だけでなく、高齢者に起きがちな誤嚥(ごえん)障害を防ぐことにもつながります。いびきを少しでも改善したい方、まだいびきをかいていない方という方も予防のために、少しでも舌トレを行うといいでしょう。
1.舌の前後運動
口を開けて舌を前に突き出して5秒キープ。舌をひっこめて5秒キープ。これを3セット繰り返す。舌をひっこめるときは、舌の先端を上の歯の裏にくっ付けて後ろに引っ張るようにする。
2.舌の上下運動
口を開けて、舌を上あご(なるべく口蓋全体)に押し付けて10秒キープ、舌を下あご(口腔底)に押し付けて10秒キープ。これを3セット。
3.舌の回転運動
口を閉じたまま、口の中でゆっくり舌を回転させる。舌で前歯の表面と歯茎を舐めまわす感じで。右回り、左回りそれぞれ3回、回転させる。
4.舌とあごを動かす、あいうえお体操
口を大きく開けて「あーいーうーえーおー」と言いながら、顔と口の筋肉を大きく動かす。これを3回繰り返す。舌やあごを痛めないように注意してください。
5.頬のぷくぷく運動
口を閉じて頬を大きく膨らませて5秒キープ、すぼめて5秒キープ。これを3セット繰り返す。
しっかりと口のまわりを動かすことで、舌の筋肉は強くなります。舌トレは、毎日コツコツ続けることが大切です。毎日のルーティンになるように、夜寝る直前に行うなど生活習慣の中に組み込むといいでしょう。