チーム一丸となってサステイナブルに取り組む

果実味豊かでまろやか、芳醇でフードフレンドリーなスタイルが食のプロフェッショナルから信頼を得ている「モントードン」だ。ピノ・ノワールとムニエを魅力的に表現するメゾンで、日本ではホテルやレストランなどの飲食店だけで出合うことができる。

創業は1891年。エペルネのメゾンで醸造責任者を務めていたオーギュスト=ルイ・モントードンが創業、その後4代にわたって家族経営を行ってきたが、2010年に大手協同組合「アリアンス・シャンパーニュ」の傘下となった。協同組合が所有する広大な畑のうち、モントードンは350ヘクタールから収穫したブドウが供給されている。丹精込めた最高品質のブドウをふんだんに使用できることがメゾンの強みとなっている。

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また、サステイナブルな取り組みへの意識も高いメゾンで、すでに4分の3の畑が「VDC」「HVE」、有機認証の三つの認証のうち、いずれかを取得している。醸造責任者のジョエル・ヴェイスさんは言う。
「畑への取り組みに関して言えば、今、八つの栽培チームが毎日畑に赴き、ブドウの生育状況や環境の変化などをチェックしています。30年には、すべての畑が何らかの認証を取得できるよう、細やかに動いているところです」

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メゾンを語る魅力的なミレジムとロゼ

モントードンの特徴は黒ブドウの豊かな果実味にあるが、それを理解できるのが『ブリュット・ミレジム 2018年』だ。フルーティーなアロマの中に香ばしいビスケットの香りがあり、ボリューム豊かな印象。
「18年はとても暑い年でしたが、ピノ・ノワールとムニエにとってはありがたい年で、凝縮感があり、アロマティックなブドウが収穫できました。ふくよかな味わいを楽しんでいただきたい
です」とヴェイスさん。

『ブリュット・ミレジム 2018年』品種:ピノ・ノワール+ムニエ50%、シャルドネ50% レモンやベルガモットオレンジ、スパイスの香り。フレッシュで豊かな果実味。ピノ・ノワールとムニエはヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区とコート・デ・バール地区から。味わいにふくよかさをもたらしている

また、メゾンを語る上で大切なのが『ブリュット・ロゼ グランド・ローズ NV』。オレンジがかったサンゴ色が美しいロゼは、創業したころからのロングセラーで、赤い果実やコンポートの複雑な香りとまろやかなコクが印象的だ。
「ロゼはデザートとも相性がいいので、幅広く楽しめると思います」とヴェイスさん。ここですき焼きやウナギの白焼き、フグなど、日本料理との相性を尋ねると「それは絶対に合いますね! すぐにでも日本に行かなくては」と満面の笑顔で答えた。

『ブリュット・ロゼ グランド・ローズ NV』品種:ピノ・ノワール+ムニエ75%、シャルドネ25%(リザーヴワイン35%を含む) 砂糖漬けのミカンなど甘やかな香り。ランスのノートルダム大聖堂のバラ窓「ラ・グランド・ロゼ」へのオマージュ。赤いフルーツを使ったデザートや、クリスマスの特別な料理に。
なお「モントードン」は11月半ばから12月末まで、ランスのマルシェ・ド・ノエルに出展する。ランス駅前ロータリーにメゾンのログハウスが出現予定

ノートルダム大聖堂の正面入り口にあるステンドグラス、バラ窓。モントードンはバラ窓の修復に協力し、その縁で『ラ・グランド・ロゼ』の名を使うことが許されたそう

商品の問い合わせ先:髙瀬物産㈱ TEL. 03-3665-1270

text by Kimiko ANZAI