「ペリエ ジュエ」では10年前から、環境への負担を最小限に抑え、より豊かな生物多様性を促進するために、ブドウ栽培の実践の変化・適合を進めている。未来のブドウ栽培を見据えて、今回タッグを組んだのは、イタリア・ミラノを拠点にしながら調査・研究をベースに作品制作を手掛けるデザインデュオ「フォルマファンタズマ」のアンドレア・トレマルキ氏とシモーネ・ファレジン氏だ。
2012年、世界に先駆け日本で初めて披露された『フラワーエディション 2004年』。エミール・ガレとフラワーアーティスト東信(あずま・まこと)氏との、時空を超えたコラボレーションは新鮮な驚きを与えた。以降、「ペリエ ジュエ」では世界で活躍するアーティストに作品を依頼することで “シャンパーニュの芸術”を昇華させてきた。
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直近では、自然を保護し、尊ぶ活動『コアビターレ』がテーマになっている。
「フォルマファンタズマ」は、ペリエ ジュエによって設立された科学委員会のメンバーや世界各国の生物多様性の専門家と協働し、ブドウ畑で永続的に続くプロジェクトを開始した。9月に、メゾンが所有するアンボネイ村の畑でプロジェクトは公開され、10月には「バンケット・オブ・ネーチャー(自然の饗宴)」と題して日本で披露された。
ペリエ ジュエのカルチャー&クリエイティブ担当ディレクターのカロリン・ビアンコさんと、今回タッグを組んだアーティストフォルマファンタズマのアンドレア・トレマルキ氏およびシモーネ・ファレジン氏は、このコラボレーションについて、第一段階はバイオダイバーシティ・アイランド(生物多様性の島)で、生き物たちが生活するための家を作ること。畑にはフォルマファンタズマがデザインしたクレイ製の複数のオブジェを設置し、生き物たちにとっての快適なすみかについて、観察・研究・モニタリングを行っていくことについて解説した。
トークセッションの後は、緑に囲まれた代官山「リストランテASO」で、沖太一料理長渾身の特別メニューに合わせてベル エポックが振る舞われた。
ペリエ ジュエの創業者かつ植物学者・園芸家であるピエール・ニコラ・ペリエ氏のレガシーを基に、チャレンジするペリエ ジュエとフォルマファンタズマ。意欲的なプロジェクト『コアビターレ』は2025年に完了する予定だ。
text & photographs by Fumiko AOKI
【問い合わせ先】ペルノ・リカール・ジャパン㈱ TEL.03-5802-2671