数年前のことです。勤務先の所長の祖母の葬儀があり、男性社員と一緒に焼香に出ることになりました。当時の私は、年上ということもあり少し経験があるからと、どこか自分に自信を持っていたように思います。今振り返ると、それはただの知ったかぶりに過ぎなかったのですが……。
大事な場面で大きな勘違い
葬儀当日、私は喪服を着て、数珠や香典などひと通りの準備を済ませました。しかし出かける直前、黒のストッキングがないことに気が付きました。そのとき、なぜか「肌色のストッキングでも大丈夫だろう」と大きな勘違いをしてしまい、そのまま家を出てしまったのです。
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私だけ…!?
会場に到着すると、すぐに自分のミスに気付きました。参列していた女性たちは皆、黒のストッキングを着用しており、私だけが肌色のストッキングだったのです。その瞬間、恥ずかしさが一気に込み上げ、「どうしてあのとき、きちんと確認しなかったのか」と後悔しました。
その場を早く離れたい思いで、お焼香を済ませ、所長と奥さまにあいさつをしてすぐに席を立ちました。