澄みきったホワイトに重ねられる、深みのあるブルーの繊細なペイント。この言葉から連想するのは、デンマーク発「ロイヤル コペンハーゲン」の陶磁器だろう。2025年に250年を迎える同ブランドが、2日間限定で歴史とクラフツマンシップに焦点を当てたイベントを開催した。
デンマーク王室御用達の「ロイヤル コペンハーゲン」
ロイヤル コペンハーゲンは1775年にデンマークのジュリアンマリー皇太后によって設立された陶磁器ブランド。約250年にわたりハンドペイントを特徴とした陶磁器を生産している。
前身となったデンマーク王立磁器製造所で最初に誕生したのが、今でも愛されているアイコニックなシリーズ「ブルーフルーテッド」。18世紀当時、中国の陶磁器に多く使われていたブルーの手描き文様に影響を受け、よりモダンなデザインを追求して生まれたシリーズだ。最初に生まれたデザインだったためデコレーション番号「パターンNo. 1」と呼ばれており、製品の裏側には「1」の数字がハンドペイントで施されている。
その他にも時代に合わせて様々なシリーズが生み出され、現在では20種類以上を展開中。ブランドを象徴するハンドペイントの繊細な青い線は250年変わらず愛され続け、職人たちによる卓越した技術を引き継ぎながら、陶磁器ブランドとして世界中の食卓に豊かな彩りを与えている。
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歴史と技術を堪能する特別な二日間
「ロイヤル コペンハーゲンのクラフツマンシップ 250 周年プレアニバーサリー」と題し、ブランドの歴史と職人技を体験できる期間限定イベントが2024年12月3日(火)、4日(水)の2日間、表参道にて開催された。
来年迎えるアニバーサリーのプレイベントと位置付けられ、ブランドのファンが多く来場。250年前のブランド誕生ストーリーからパターンNo. 1の「ブルーフルーテッド」の創作秘話、製品に施されている「3本の波」の意味など、数字をキーワードにブランドの歴史を掘り下げたパネルなどを展示。
会場にはいくつかのテーブルがセットされ、スイーツからアペリティフまで様々なシーンでのテーブルスタイリングが提案された。