「結婚したいオタクのみなさまの婚活サイト・アプリ」をうたう「オタク婚活のアエルネ」が2024年12月14日、「VISAカード決済停止のお知らせ」を公開し波紋を広げている。

「アエルネでのVISAカード決済が停止するとのご報告を受けました」

 

「アエルネ」は、「オタク」な趣味を持ち、結婚を希望するユーザー同士をマッチングするサービスだ。年齢やエリアの他、好きなジャンルや好きな作品などから相手を選ぶこともできる。

 

同サービスには一部月額課金の有料コースが存在するが、14日、公式サイトにて「急なお知らせで大変恐縮ですが、本日カード決済会社より連絡があり、アエルネでのVISAカード決済が停止するとのご報告を受けました」と知らせた。

 

停止時期は未定だが、「早ければ12/16(月)、遅くとも12/31(火)までに停止」としている。

 

継続して有料コースを希望するユーザーらに対し、「VISA以外のクレジットカードをご利用いただくか、銀行振込をご利用いただけますと幸いです」とした。この対応に伴い、「銀行振込の価格を5,500円から5,000円に引き下げ」るという。

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「偏見による差別としか思えない」

 

アエルネはVISAカードによる決済停止の理由については明かしていないものの、SNSでは、昨今相次ぐカード会社による「自主規制」への疑問をつづる投稿が相次いでいる。

 

2022年7月には、DMM.comが同社が運営する各サービスでのMasterCard決済について「諸条件が折り合わず、残念ながら契約終了となった」と発表。契約終了の要因ではないかと名前が挙がったのが、アダルトコンテンツを扱う「FANZA」だった。

 

同人誌や同人ゲームなどのオンライン販売を手掛ける「DLsite」でも、24年4月にクレジットカードの利用が停止となった。利用停止に先立っては、成人向けコンテンツを中心とする表現について警告があったことを明かしていた。

 

クレジットカード会社による判断ではないものの、24年11月には無料の電子書籍配信サービス「マンガ図書館Z」が決済代行会社からの通達を受け、サイト閉鎖に追い込まれている。

 

こうしたクレジットカード会社の動きを背景として、SNSでは「オタク憎し」の対応では、とする声が上がった格好だ。

「正当な理由なく停止だったら大問題だが、どういった判断なのだろうか。偏見による差別としか思えない」

「クレカの決済停止の話とかみてると、オタクバッシングは今もあるんだなあと。なにが多様性かと」