2児の母でありヲタクであるエェコさんによる、お父さんが倒れたときの話を描いたマンガを紹介します。

エェコさんのお父さんは脳の病気で倒れ、リハビリ院に入院。記憶力低下が顕著で預金も資産もない状態だったので、生活保護を申請して支給金を受けることに。

山あり谷ありの数カ月を経て、ある介護施設が受け入れてくれることに。しかし、要介護度の調査結果が出てから入所ということで、いつまたお父さんの発作が起きないかと、エェコさんは不安で胸が押しつぶされそうでした。ようやく年が明け、リハビリ院までお父さんの経過を聞きに行った際、医師からもう回復は望めないと言われました。要介護度は4となり、その後に入所日とお父さんの住居の引き払い日が決定。ところが、娘がPCR検査で陽性となり、当時は新型コロナが5類になる前の話で外出禁止期間があったことで、エェコさんも自宅待機を余儀なくされることに。お父さんの入所手続きは援護課の担当者がしてくれるそうですが、団地の退居は「ケースワーカーは退去の手続き不可」とのこと。しかし、お父さんの緊急連絡先にエェコさんの叔母さんが登録済みのため、解約手続きを依頼できることに。これで9万円の支払いを回避できたのです。その後、夫と息子も相次いで陽性となり、エェコさんは1カ月外に出られずじまい。お父さんの入所手続きはソーシャルワーカーさんのおかげで順調に完了したのですが、数日後、施設から届いた書類に「リビングウィル」という文字を見つけました。

どこで、どうやって……?

書類を見ると、「最期をどうするか」決めるための内容。お父さんはもう判断できないため、これを決めるのはエェコさんです。段階ごとに延命措置の有無を選択しなければいけないものの、どうすべきか迷うエェコさん。かつてお父さんが「自然に死なせてくれ」と言っていたのを思い出していました。

















しばらく書類を見つめて、無言のままペンを取った私。いろいろ考えましたが、最終的には、「点滴治療などによる栄養補給もおこなわず自然な最期を迎えたい」「施設などに入居して迎えたい」を選びました。

あのときの選択が、父にとって本当によかったのか。今でも私は考え続けています……。

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父親の最期を決めるというつらくて悲しい役目を負ったエェコさん。延命措置は点滴すら希望せず、施設で自然に任せるという決断を下しました。これ、まさに正解のない問いですよね。自分ならどうするのか考えさせられます。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

著者/エェコ
2児のヲタママ。「ヲタママだっていーじゃない!」というブログを運営中。育児コミックエッセイ連載やweb広告漫画を執筆している。