画像はイメージ(Flicker/ Bill Abbott )
深海のそのまた奥にある超深海帯には、まだまだ知られていない生物が生息しているようです。
水深8,000mで発見されたエイリアンのような新種捕食生物
地球の約66.5%を占めている深海は、人間が到達していない未知の世界です。
太陽の光がまったく届かない水深6,000~11,000mの「超深海帯」は、神話に登場する冥界の神ハデスにちなんで名づけられた「ハダルゾーン」と呼ばれ、いまだ多くの謎の生物が生息していると言われています。
今回、南米アタカマ海溝の深海8,000メートルほどの水域で、白い外見の端脚類(エビ類に似た甲殻類の仲間)が発見されました。
海洋生物学者によると、この奇妙な生物の体長は約4cm。
獲物を捕らえるために特殊な猛禽類の付属器官を持っているそうです。
海洋生物などを研究している機関「Woods Hole Oceanographic Inst」のインスタグラムでシェアされた画像を見ると、細長い頭に長い尾、数本の脚を持っていて、まるでエイリアンのよう。
ウッズホール海洋研究所(WHOI)とミレニオ海洋研究所(IMO)によって発見されたこの新種の生物は、ハダルゾーンにおいて初めて記録された大型で活発な捕食性両生類に分類されるとか。
研究者たちは、このエイリアンのような生物を「ドゥルシベラ・カマンチャカ(Dulcibella camanchaca) 」と命名しました。
アンデス地方の言語で「暗闇」を意味するそうです。
他の海溝から遠く離れているアタカマ海溝は、独自の固有種が繁栄していると言われています。
おそらく、深海にはまだまだミステリアスな生物が生息していることでしょう。