1.御社と貴社の違い

話し言葉か書き言葉かで異なる

御社(おんしゃ)と貴社(きしゃ)の違いは、話し言葉か書き言葉かにあります。面接や電話など応募先の担当者と話すときは「御社」と呼び、履歴書やメールなど書く際には「貴社」を使います。

現在働いている会社は「現職」

転職活動の面接などで、現在働いている会社について話す場合は「現職」「現在の勤め先」を使います。すでに退職している場合は「前職」「前の勤め先」と呼びましょう。

「弊社」は自分が勤めている会社を指す謙譲表現として、取引や商談などのビジネスシーンで使います。転職活動で自社についてへりくだる必要はないため、弊社は使わないようにしましょう。また、「当社」は社内で使用する言葉のため、転職活動では使いません。

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2.御社と貴社を使った例文

御社を使う場合

御社を使うのは、面接、電話、会社説明会、職場見学など応募先と話す場合です。以下が使用例として挙げられます。

【面接】

御社の◯◯◯◯という理念に惹かれました。御社でのキャリアパスを教えてください。

【電話】

御社の◯◯職に応募いたしました◯◯と申します。14時に御社に参ります。

【職場見学】

御社は明るくて活気があると感じました。ほかの支店も同じような雰囲気でしょうか?御社ではICTの導入による効率化を実現したと伺いました。どのようなツールを活用されているか教えていただけますか?

【会社説明会】

御社の◯◯事業における今後の展望をお聞かせください。◯◯さまが御社に入社した決め手を教えてください。

貴社を使う場合

貴社を使うのは、履歴書や職務経歴書、メール、手紙など応募先に文字を使ってコミュニケーションを取る場合です。以下が使用例として挙げられます。

【履歴書・職務経歴書】

地域貢献を掲げる貴社に魅力を感じ、志望いたしました。貴社では社員同士の連携や業務効率化により、働きやすい環境だと伺いました。

【メール・手紙】

貴社の◯◯職の求人を拝見し、勤務地に関する詳細を伺いたくご連絡いたします。貴社が◯◯に掲載されていた◯◯職に応募させていただきたく、履歴書を送付いたします。