部屋の乾燥対策には加湿器が効果的ですが、加湿器を設置できないときや、ほかの手段で加湿したいときにおすすめの方法をご紹介します。空気が乾燥すると感染症や肌トラブルの原因になることも。手軽な方法で乾燥対策をしましょう。
すぐできる部屋の乾燥対策
冬に実践したい部屋の乾燥対策をまとめました。電気を使わないエコな方法もあるので気軽に取り入れてみましょう。
空気が乾燥しにくい暖房器具を使う
エアコンやファンヒーターなど温風式の暖房器具は、風が出ることで空気が乾燥しやすくなります。一方、オイルヒーターやパネルヒーター、床暖房など輻射式の暖房器具は、風が出ないため空気が乾燥しにくいといえます。床暖房の設置は工事が必要ですが、オイルヒーターやパネルヒーターは部屋に置くだけなので、手軽な対策としておすすめです。
洗濯物を部屋干しする
衣類やタオルなど、濡れた洗濯物を部屋干しすると洗濯物から水分が蒸発し、室内の湿度を上げることができます。室内用の物干しスタンドなどがあると便利です。洗濯物同士はこぶしひとつ分を空けて干すと乾きが早くなります。
お湯を沸かす
やかんや鍋でお湯を沸かすと、水蒸気で簡単に湿度を上げることができます。また、鍋料理や蒸し器を使った料理も水蒸気が出ることで部屋を加湿できます。栄養たっぷりの料理を食べながら部屋の乾燥対策もできるのは一石二鳥ですね。
お湯を入れたコップを置く
コップや洗面器にお湯を入れて部屋に置くだけでも、水蒸気で加湿ができます。お湯にアロマオイルを数滴入れて香りを楽しむのもおすすめ。精油の香りは更年期の症状をケアするのにも役立ちます。リラックスには「ラベンダー」、リフレッシュには「ペパーミント」、イライラには「オレンジスイート」など、気分や好みに合わせて精油を選びましょう。
ペットボトルで加湿器を手作りする
水を入れたペットボトルに、じゃばらに折ったキッチンペーパーを入れると手作りの加湿器になります。水を吸ったキッチンペーパーから水分が蒸発することで湿度が上がる仕組みです。キッチンペーパーのほか、ハンカチやタオルも活用できます。
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室内が乾燥するデメリット
部屋が乾燥するとどのようなリスクがあるのでしょうか。
感染症にかかりやすくなる
部屋の空気が乾燥すると鼻や喉が乾燥してバリア機能が低下し、感染症にかかりやすくなります。感染症になると喉に痛みや腫れが起こることも。
また、空気の乾燥は、鼻の粘膜が乾燥する「ドライノーズ」や、口の中の唾液が少なくなり乾燥する「ドライマウス(口腔乾燥症)」の一因でもあります。ドライノーズやドライマウスは女性に多いといわれています。
感染症やドライノーズ、ドライマウスの予防には、マスクをする、こまめに水分をとるなどの対策も有効です。
肌トラブルが起きやすくなる
空気が乾燥すると肌も水分が奪われて乾燥し、肌トラブルを招きやすくなります。50代は肌の水分や油分が減少し、乾燥肌になりやすい年代です。予防には保湿効果の高い化粧品でスキンケアをすることも効果的です。
火災が発生しやすくなる
冬は暖房器具の使用と空気の乾燥により火災が発生しやすい季節です。暖房器具のまわりに燃えやすいものを置かないようにするほか、たこ足配線やコードを束ねての使用も避けましょう。また、プラグやコンセントにほこりが溜まらないように掃除をして、使っていないプラグは抜く習慣をつけましょう。