職場からキャバクラまで「女性に嫌われる」おじさんの“ひと言”5選

 大人の社交場・銀座のクラブにホステスとして勤めているみずえちゃんと申します。いよいよ師走に突入しました。「良いお年を」「いえいえ!明日もお待ちしております」なんていう会話をあちらこちらで耳にします。

 その傍ら、ライターとしても活動しており、これまでに私がお酌をさせていただいたおじさま方との実体験をもとに、夜遊びやモテに関する情報を発信させていただいております。

◆荒ぶる“パーカー着てるおじさん”

 

 作家の妹尾ユウカ氏が、YouTube「新R25チャンネル」内で、おじさんのパーカー着用について、「40歳近くになってパーカー着てるおじさんはおかしい」と発言。これに対し、実業家の堀江貴文氏、西村博之氏らをはじめ、多くのパーカーおじさんから猛反発の声が寄せられました。

 例えば35歳のおばさん(私)が、マイメロのカチューシャとかしていたら相当おかしいのでぜひ止めて欲しいのですが、パーカーを着ている40代がおかしいかおかしくないかと問われると「人による」「パーカーによる」という気がします。これはさておき、女にモテたいなら女の言うことは聞いた方が絶対的に得だとは思うのです。

 ところが、あなたたちおじさんはというと「パーカーはおかしい?ははっ……ご冗談を」と右から左へ聞き流し、ナンパ師の有料noteばかり読んでいるのだから呆れます。

 しかし、この記事をクリックしているあなたは「誰に何を言われようとパーカーを着たい」という確固たる意思を持ってモテは無視し、我が道を進むタイプ、もしくはナンパ師の有料noteを読んで女ウケとは正反対の方向に逸脱していくタイプとかではなく、どちらかというと女、というかキャバ嬢にモテたいし、そのためならパーカーを脱ぐことも厭わないタイプであると想像します。

 そんなあなたに向けて今回は「キャバ嬢に嫌われる発言5選」を解説します。「キャバ嬢に」とあえて限定しましたが、実際は幅広く職場などでも一般女性に嫌われる発言をまとめました。なんとなく口にしているそのひと言で、損をしている男性は案外多いです。ぜひご一読ください。

◆その①「クリスマスは彼氏さんと過ごすのかな」など恋人の有無をさぐる発言

 

「クリスマスは彼氏さんと過ごすのかな?」「彼氏さんに怒られちゃうよ」「~って彼氏さんと行く場所じゃないの?」など、「えー!彼氏?いませんよ」待ちの発言ほどキモいものはありません。よしましょう。

 恋人や配偶者がいようがいまいが、眼中にない男のことは眼中にありません。安心してください。また、恋人さえいなければ繰り上がり式にボクがその候補になるに違いない、などと考えているとしたら、思い上がりもいいところです。

 そもそも、キャバ嬢なんかに「クリスマスは彼氏さんと過ごすのかな?」と、さぐりをいれたところで、こちらとしては「えー!彼氏?いませんよ」以外にお答えのしようがないので無意味です。

◆その②「お礼に食事をご馳走させてください」と食事をご褒美と位置づけた発言

 こちらはキャバ嬢に限定したあるあるなのですが、皆さんが高橋一生かオダギリジョーでもない限り、店外デートのお誘いはほぼ100%嫌われます。キャバ嬢は皆さんからお代金を頂戴して「さすがです」「知らなかった!」「すっごーい!こんなの初めて!」などのサービスを提供しています。

 それを休日に無料で提供させるのは無銭飲食、食い逃げと同じです。店外デートを要求する男性が影でなんて呼ばれているか知っていますか?「店外コジキ」ですよ。

 デートだと思っているのはあなただけ。キャバ嬢は皆さんのお友だちでも恋人でもありません。お気を確かに。

 これとは少し違うのですが、仕事関係でも「お礼に食事をご馳走させてください」とおっしゃる男性には「は?」と言いたくなります。おじさんとマンツーマンで食事をして楽しいのっておじさん本人だけですよね。「お礼に」という割に、楽しんでいるのはお前だけじゃん。

◆その③「何歳上までならいける?」と少しでも勝算があると思っていそうな発言

 これは何べんも口酸っぱく言うのですが、20代の女の言う「年上の男性が好き」で言及されている「年上の男性」はせいぜい26歳から28歳までを指します。30代はおじさん、40代なんておじいちゃん扱いです。浮かれるのはよしましょう。

 20代の女相手に「何歳上までならいける?」と脂ギッシュな顔で迫ってはいけません。勝算は1ミクロンたりともありません。

「男性の価値は年齢を重ねるごとに増す」なんてことはどうせ男たちが言い出したことなのだろうけれど、これはもちろん、男性は年齢を重ね、60代になった途端に革ジャンの似合うちょい悪オヤジになって無双する、とかいう話ではなく、年齢を重ねるごとに増すのは主に収入であるので、給料据え置き、外階段ボロアパート住まい、ゆでたパスタに塩ふって食ってるおじさんはちゃんと絶望してください。お前はジローラモにはなれません。

◆その④「何歳に見える?」と相手に気を遣わせる発言

 キャバ嬢、ホステス相手に「何歳に見える?」と年齢あてクイズを始めるおじさんは、1日に1回は遭遇するんじゃ?ってくらい多いです。正直めんどくさいです。

客「何歳に見える?」

私「これ得意なんです!あてますよ……うーん、37歳?」

客「ブッブー!実は52歳です!」

私「え!見えない!本当に?」

 このやり取りを1億回くらいやっていますが、皆さん年相応です。ぜんぜん52歳に見えますので安心してください。

◆その⑤「最近いつHした?」などおじさんしか楽しくない発言

 男性が愉快で楽しい下ネタと思っていることって、ほとんどの女にとってはたぶんセクハラで、愉快でも楽しいものでもありません。

 我々の場合はギャラをもらっているから笑顔で応じるし、「H?昨日したのにもう忘れたの?」「今朝したじゃん」「今日する?」くらい適当にやり過ごすけれど、そうじゃない女にとって「Hですか?ぜんぜんしてませーん」待ちの「最近いつHした?」ほどキモいもんってないです。

 ノーギャラの女にシモの話を振るのは危険です。どうしても下半身の話がしたいおじさんは、ちゃんとキャバクラに行きましょう。

◆手遅れになるその前に

 

 今回は「キャバ嬢に嫌われる発言5選」を解説しました。パーカーは割とどうでもいいのだけれど、女の言うことはちゃんと聞いた方がいいです。「モテなくてもいいもん!」ということなら話は別ですが、女にモテようとしているのに、男の言うことばかり聞くのはどうしてなのでしょう。

 今回は女ウケに限定した話をしましたが、基本的に人が注意してくれたことってもんはちゃんと聞いた方がいいです。

 大学生くらいの頃って特に「は?俺はみんなにどう思われてもいいし!関係ねーじゃん(笑)」みたいな態度を取りがちです。大学生のうちにその生き方を改めないと、給料据え置き、外階段ボロアパート住まい、ゆでたパスタに塩ふって食ってるおじさん確定なんです。南無。

<文/みずえちゃん>

【みずえちゃん】

1989年生まれ。新潟県長岡市出身。関西外国語大学卒業後、大阪市内の広告代理店に勤務する傍ら、キャバ嬢デビュー。結婚、離婚、地方の激安キャバクラを経て、現在は銀座ホステスとライターを兼業。X(旧Twitter):@mizuechan1989