旧財閥別邸としての歴史と格式を持つ数寄屋造りの本館が、国の有形文化財に登録されている「伊豆長岡温泉 三養荘」で、重要無形文化財に指定されている「人形浄瑠璃文楽」の深淵なる魅力を泊りがけで堪能できる特別公演「春爛漫プレミアム文楽」が2025年2月2日(日)~3日(月)に開催される。
人間国宝で截金(きりかね)作家の江里佐代子氏の作品『峰光』によって彩られた舞台上で、プロデューサーを務める人形遣いの吉田勘彌氏をはじめ、豊竹呂勢太夫氏や鶴澤燕三氏ら総勢12名の出演者が『妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)』より「金殿の段」を演じる。上演後には人形遣いや三味線の技芸員による実演解説もあり、文楽の世界 を体験できる。
〈左〉「妹背山婦女庭訓」よりお三輪のお人形 ⓒ小川知子 〈右〉人間国宝・江里佐代子氏の作品が彩る舞台
また、観劇後には、伊豆の新鮮な旬の食材を使用した懐石料理と、春が色づきはじめる壮大な日本庭園、温泉と、風情あふれる空間を堪能することができる。その土地のストーリー、その季節ならではの景色と時間が提供する特別な空間を味わってみては。文楽の見方や演目の見どころをわかりやすく解説するワークショップ付きで“文楽デビュー”にもおすすめ。
旬の食材を使用した懐石料理
本公演は、伝統芸能や伝統工芸を次世代に継承する支援を担う西武グループと読売新聞社との共同プロジェクト「Action!伝統文化」 の一環として開催される。
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