こんにちは。FPの内山です。
給料が上がらない・・・。でも、年々支出は増えていく・・・。こういう状況は、時として誰にも起こりうることです。
「家賃を払い続けるぐらいなら」と若いうちから住宅を購入する方もいますが、一定の給料上昇を見込んで住宅を購入している方もいるため、給料が上がらないとなると、徐々にローン負担が高まってしまいます。
それでは、そんなとき、どうすればいいのでしょう。
今回は、そんな収入と支出のバランスが取れなくなって、将来への不安を抱えている方に、家計の見直しポイントについてアドバイスします。
まず、支出についての見直しポイントは以下の3つ。
家計の見直しポイント1)住宅ローンなど大きな金額のものを見直す
レンズで拡大された紙の家
【画像出典元】「iStock.com/SvetaZi」
何より大きな支出を見直すことで、高い見直し効果が期待できます。例えば住宅ローンもその1つだと思います。
借入額 3000万円
借入金利(変動) 1%
借入期間 35年
月々返済額(元利均等返済) 8万4685円
上記は一般的な住宅ローンの返済内容ですが、この住宅ローンを35年返済すると支払利息総額はいくらぐらいになるでしょうか?
正解は約555万円。
月々の返済額はいくらか?金利水準が高いかどうか?こういったところについ目が向きがちですが、ぜひ一度、支払利息の総額を確認してみてください。上記の場合、車1台~2台分の金額になります。長らく低金利が続き住宅ローンを組みやすい環境にはありますが、これは見直しをする場合も同じことがいえます。
数年前に住宅を購入したという方は、一度、住宅ローンの借り換えを検討することで、大幅な家計改善につながるかもしれません。借り換えまでしなくても、金利タイプや返済方法など少しの見直しで現状改善できる場合もありますよ。
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家計の見直しポイント2)スマホやネット、保険など定期的な支出を見直す
スマホを見る
【画像出典元】「iStock.com/PeopleImages」
次は定期的な支出です。毎月発生する支出を見直すことも重要です。クレジットの明細や銀行通帳を見て、無駄なものはないか?探してみてください。
特に通信費(スマホ、ネットなど)は、どんどん新しいタイプの料金プランも出ています。月々1000円でも見直しができれば、その分貯蓄に回せると大きいですよね。
そして定期的な支出で定番なのが、生命保険や損害保険の保険料です。こちらも同様に新しいタイプの保険が次々に販売されていますし、何より私たちは年齢を重ねるごとに置かれている状況が変わります。不安の芽を摘んでくれるのが保険の良いところですが、あまりに過剰に保険に入ることで家計が苦しくなり、不安が増幅してしまっては意味がありません。一度ゆっくり見直しをしてみてください。