≪スポット⑦≫旧山彦橋・新山彦橋
トロッコ電車を撮る絶好スポット
トロッコ電車の線路跡を整備した、宇奈月駅から続く「やまびこ遊歩道」をてくてく歩いてゆくと、かつての鉄道橋「旧山彦橋」が見えてきます。ここから「新山彦橋」を望む風景は、まさに、これぞ!黒部峡谷の風情。トロッコ電車が橋を渡る瞬間を狙って、ベストショットをカメラに収めましょう。
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≪スポット⑧≫福多屋菓子舗
宇奈月銘菓を旅のお土産に
1923年、宇奈月温泉の開湯とともに創業。当時は日用品を売る店だったそうですが、時代の流れとともに和菓子屋に業態転換。「第23回全国菓子大博覧会」で内閣総理大臣賞を受賞した銘菓『おもかげ』(140円)は、こしあんを求肥で包み、紅白の薄種で挟んだ大人気の和菓子。こしあんを求肥で包み、紫蘇の味噌漬けで一つ一つ手巻きした『越路の旅まくら』(140円)は、女将の羽柴千春さんお勧めの逸品です。
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黒部市宇奈月温泉294-1
TEL.0765-62-1144
≪スポット⑨≫いけじりの酒店
富山の日本酒なら何でもそろう
1962年創業、2代目店主の池尻野純一さんが切り盛りする町の酒屋さん。「酒豪県」富山の有名銘柄から限定酒、最新トレンドを押さえた商品まで、日本酒の品ぞろえは宇奈月随一です。居心地のいい角打ちカウンターで、柔和な笑顔が素敵な池尻野さんとのお酒トークに、時を忘れてほろ酔い気分。
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黒部市宇奈月温泉252-5
TEL 0765-62-1403
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≪スポット⑩≫TOGEN(とうげん)
富山湾の海産物をペアリングで体験できる宿
山間の日の入りは早いようで。今宵は、食通でワイン好きなら一度は泊まってみたい老舗温泉宿「TOGEN」にチェックインといきましょう。
開業は宇奈月温泉の開湯と同じ1923年。101年もの間、宇奈月を代表する宿として、数多くの旅人たちを迎えてきました。現在は、利き酒師でソムリエ資格も持つ4代目社長・石田唯一さんがコレクションした、フランスワインや富山県産ワイン、地酒を豊富に取りそろえています。館内にはワインサーバーを備えたラウンジも。
地下に広がる、個室やカウンターバーを備えたモダンな内装のレストラン「ピーノバンブ」は、美酒と美味が織りなす秘密の美食空間です。富山湾の本ズワイガニや寒ブリ料理とお酒をペアリングして楽しめる「宇奈月マリアージュ」、“富山湾の宝石”こと白エビを贅沢に使った「白エビ会席」など、趣向を凝らした宿泊プランが季節ごとに用意されています。まるで桃源郷のようなとっておきの宿で、富山の未知なる食の魅力と奥深さをとことん堪能してください。
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黒部市宇奈月温泉22-1
TEL.0765-62-1131
≪スポット⑪≫宇奈月麦酒館(うなづきびーるかん)
レストラン併設の地ビール醸造所
宇奈月温泉から黒辺宇奈月駅へと戻る道すがら、是非立ち寄りたいのが「道の駅うなづき」です。道の駅内に1997年に開業した「宇奈月麦酒館」は、黒部の名水と地元産の麦を使った地ビールの製造・販売場です。発酵タンク内にスピーカーを設置し、モーツァルトの楽曲を流すことで酵母を活性化させるというユニークな製法をとっているそう。レストランも併設しているので、フードメニューとともにできたての地ビールが味わえます。
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黒部市宇奈月町下立687
TEL.0765-65-2277
≪スポット⑫≫皇国晴(みくにはれ)酒造
敷地内に自噴する黒部の名水で酒造り
旅もいよいよ終盤。黒部川を下って河口付近までやって来ました。海を間近に控える生地(いくじ)の町中で、1882(明治15)年より酒造りを行っているのが「皇国晴酒造」です。代表取締役の岩瀬新吾さんが酒蔵を案内してくれました。
敷地内になんと3つもの自噴する湧水があるのは、全国の酒蔵でもここだけだそう。そのうちの硬度30の軟水を仕込み水に使って、キリッとした酸味があるさっぱり軽快な味わいの酒造りを行っています。
100年以上前に宮大工によって建てられたケヤキ造りの酒蔵は、2024年1月1日の能登半島地震に際しても、地面の一部にひびが入ったことを除き、建物はほぼ耐えたとそうです。長い歳月大切に使われてきた琺瑯タンクを用いて、今日も黒部の水の恵みに感謝しながら酒を醸しています。
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黒部市生地296
TEL.0765-56-8028
宇奈月温泉と黒部の町を巡る、美酒と美味と温泉ツアーもこれにていったん終了です。2024年10月に取材で巡ったワイン王国編集部では、今回12のスポットを紹介しましたが、エリアの魅力的なスポットは季節によって異なりますし、もちろんこれらだけではありません。今回のツアーの模様を参考に、是非あなただけのオリジナルの旅のプランを組み立ててみてくださいね。
※価格は税込です。
※冬季は営業日・営業時間が変わる場合があります。ご確認の上お出かけください。
text by Ryo TAMURA
photographs by Shoichi NOSE
取材協力/一般社団法人 黒部・宇奈月温泉観光局