不安への対処法3:既読スルーしたときの反応が怖い
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LINE上のやりとりは、言葉のキャッチボールのようなものでしょう。
キャッチボールの基本は、相手が受け取りやすい球を投げることです。LINE仲間にとって、A子さんが書きこむ職場の不満や他人の悪口は、受けとりにくい剛速球のようなものかもしれません。
それに対して
「A子さんの意見は理解できるけど“同意”はしない。I understand, but I don’t agreeです」
と剛速球を投げ返すこともできますが、変化球くらいは投げてもいいかもしれません。
私なら「ハ行」でコメントを返して楽しむかもしれません。
どのようにも解釈できる「はぁ……」「ひぇ~」「ふーっ」「へぇ~」「ほう……」だけで対応するのです。
そんなことをすれば、A子さんとの間に溝ができるかもしれません。
しかし、「たった一人に嫌わるかもしれない」と不安に感じたり怖がったりしなくても、コビトカバさんにはすでに一緒にいて楽しく愉快に過ごせる仲間がいますよね。
ですから、そのくらいの余裕(アソビ心)で対応してもいいと思います。それくらいしても罰は当たりません。
「少し前はA子さんに辟易し、接し方で悩んだっけなぁ」と、3か月後には笑顔で仕事を続け、楽しい日々に戻られていることをお祈りしています。
50歳になったコビトカバさんには、実現できる力が十分に備わっているはずです。
回答者プロフィール:名取芳彦さん
なとり・ほうげん 1958(昭和33)年、東京都生まれ。元結不動・密蔵院住職。真言宗豊山派布教研究所研究員。豊山流大師講(ご詠歌)詠匠。写仏、ご詠歌、法話・読経、講演などを通し幅広い布教活動を行う。日常を仏教で“加減乗除”する切り口は好評。『感性をみがく練習』(幻冬舎刊)『心が晴れる智恵』(清流出版)『心がほっとする般若心経のことば』(永岡書店)など、著書多数。