結婚5年目の友人夫婦は、普段からとても仲良しでした。しかし、夫が職場の後輩と不倫をしたことで、いつも穏やかな友人が自ら命を絶つことを考えるほど憔悴(しょうすい)してしまいます。そして、不倫の証拠を集めていたとき、友人は怒りが抑えきれなくなり、部屋で暴言を吐きながらで大暴れ! 人が変わってしまうほど、心に深い傷を負ったサレ妻の話です。

まさか自分が不倫されるとは……





36歳の友人は、レスとは無縁の仲良し夫婦で私はいつもうらやましく思っていました。結婚5年目の4月、友人の夫は女性新入社員のメンターとしてサポートすることになったそうです。普段から友人に何でも話してくれる夫は、その後輩の話も普通にしてくれていました。

しかし、ある日夫が寝落ちしたLINEの画面を見たことで、驚がくの事実を知ることに……! そこには、「先輩がいるから仕事を頑張れます。もう会いたい!」とあったそう。「え? どういうこと?」と、友人は状況が把握できず、鈍器で頭を殴られたように目の前が真っ暗に。

ひとまず、何度も深呼吸をして気持ちを落ち着かせ、ぐっすり眠る夫を横目にLINEを確認すると、相手は例の後輩でした。「とりあえず証拠!」と友人は自分のスマホにLINEのトーク履歴を送信しました。

改めてトーク履歴を全部見たところ、後輩が先に夫に好意を持ち、既婚者だからとうまくかわしていた夫も、次第に後輩のことが気になっていった様子。そういえば、6月くらいから残業が急に多くなったと思っていたら、友人に残業と言った時間に2人で会っていることもわかりました。

「離婚するまでもう少し待ってて」「早く一緒に住みたいです」といったやりとりもあり、「私、不倫されてるの? 夫は離婚したいんだ……」と、悲しみと怒りで友人の心は崩壊寸前でした。

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情緒不安定になる友人

その日、友人は結局一睡もできず、朝を迎えました。夫と顔を合わせると涙がこぼれそうになるのをこらえ、仕事に送り出したそうです。

ひとりでいると涙が止まらず、気分転換にと車で海岸沿いを走ることに。「仲良しだと思ってたのに不倫されてみじめだし、もう生きたくないからこのまま海に飛び込もうかな。夫は私がいなくなったらラッキーでしょ」と友人は本気で命を絶つことを考えたそう。

そのとき、急に道路脇から猫が……! 急ブレーキを踏んでわれに返った友人は「あの猫が助けてくれたのかな……」とまた涙がこぼれ、「ダメだ! あいつらの思い通りにはさせない!」と、夫たちと闘う決心がついたのです。

しかし、家に帰るとやはり気持ちは落ち込みます。顔を合わせるのがつらかったため、「体調が悪いから寝るね」とLINEすると、帰宅した夫は心配してくれましたが、「他の女で頭がいっぱいのくせにやさしくしないで」としか思えなかったそう。

そして、その夜も証拠を集めるべく、夫が寝てからLINEアルバムを見ることに。そこには、夫と後輩の仲睦まじい姿があったようで、さすがにそれを見た友人は気持ちが爆発……!

「おい! 起きろよ! なんだよこの写真は!」と、夫に枕を投げつけたたき起こします。夫は尋常ではない妻の様子に「え? 何? どうした?」と状況がつかめません。