ポインセチアの入手


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株を選ぶポイント

下葉が枯れているものや株元がグラグラする株は避ける

葉にシミがあったり、縁が枯れている株は避ける

苞が黒ずんでいる株は観賞期間の終わりが近づいている

葉は硬くて張りがある

葉が多く、葉の大きさが揃っている

購入後の管理

日当たりのよい室内に置いてください。日陰に置くと株が弱って観賞期間が短くなります。また暖房器具の近くや風が当たる場所は避けてください。

購入したばかりの苞が色づいている株は乾燥に弱いです。鉢土の表面が乾いたら水やりしますが、完全に乾くと傷みます。適切なタイミングで水やりするために、観賞期間中は特にこまめに土の状態をチェックしてください。

株が傷んで葉が落葉した場合、茎がしっかりしていれば復活する可能性は高いです。室内の暖房の入る部屋に置き、乾かし気味に管理してください。

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ポインセチアの育て方・日常の手入れ


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水やり

5~10月は、鉢土の表面が乾いたら水やりしてください。乾燥には比較的強いですが、過湿には弱いです。常に用土を湿らせていると根腐れするので注意してください。

花後の2~3月は生育が止まるので、特に水を控えて管理します。

肥料

5~10月に、3要素が等量の緩効性化成肥料などを規定量与えてください。

病害虫

冬などに多湿にすると、灰色カビ病が発生しやすいです。水やりする際は、株に水をかけないようにしてください。

風通しの悪い室内では、オンシツコナジラミが発生することがあります。発生すると薬剤が効きにくく、防除が厄介です。あらかじめベストガードやアドマイヤーなどの粒剤を定期的に鉢土にまいて、予防に努めるとよいでしょう。また屋外の風通しのよい場所で育てるのがお勧めです。

ポインセチアの植え付けと手入れ


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植替えと切り戻し

1~2年に1回、5~6月に植え替えと切り戻しを行ってください。

1~2回り大きな鉢に植え替える場合は、古い土を軽く落としてから新しい鉢に植え替えます。同時に間延びした枝を1/3程度残して切り戻すとよいでしょう。

大きくしたくない場合は、全体の枝を半分程度まで切り戻してください。古い土も半分から1/3程度落とし、同じサイズの鉢に植え替えます。

用土

清潔で水はけのよい用土が適します。市販の観葉植物用の培養土を利用してもよいでしょう。または赤玉土5、ピートモス3、パーライト2などを配合した用土を使います。

剪定

枝数が少ない場合は、7~8月まで枝先を切ってこんもりと茂るように仕立てます。大きくしたくない場合は、春に全体を半分程度までバッサリ切ってください。状態によっては葉が無い場合もありますが、大丈夫です。

また支柱を立てて枝を伸ばし、スタンダード仕立てにするのもおすすめです。主となる枝の途中から出る枝は切り、先端部分だけ茂らせるように仕立てます。また、株元と先端部分だけ茂らせる仕立て方もおすすめです。

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ポインセチアの増やし方


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5~6月に挿し木で増やすことができます。枝を10~12cmほど切り、上の葉を2~3枚残して残りの葉を落とします。切り口から白い乳液がでるので、固まらないようによく水洗いしてから挿します。

パーライトとバーミキュライトを等分ずつ配合した用土や赤玉土小粒などの清潔な用土に挿し、風の当たらない明るい日陰に置きます。

水やりは挿し木後、1週間くらいは乾かさないようにしますが、その後は表土が乾いてから水やりしてください。水分が多すぎると挿し穂が腐りやすくなります。

1カ月くらいで発根するので、3号程度の鉢に1株ずつ鉢上げしてください。

ポインセチアの栽培ポイント


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購入した鉢植えは10℃以上を保つ

花後は乾燥気味に

日向で育てる

夏は小~中株は遮光するとよい

ポインセチアは、家庭でも十分育てられる低木です。大株に育つと見応え抜群で自慢の一株になります。茎が木質化すると丈夫になり、観賞できる期間が長くなります。ポインセチアはクリスマスだけの植物ではありません。冬の間ずっと楽しめるので、購入した株はぜひ枯らさずに大きく育ててみてください。

Credit

文 / 小川恭弘
– 園芸研究家 –


おがわ・やすひろ/1988年、東京農業大学農学部農学科卒業。千葉県館山市の植物園「南房パラダイス」にて観葉植物、熱帯花木、熱帯果樹、多肉植物、ランなど温室植物全般と花壇や戸外植物の育成管理のほか、園全体のマネジメントなどの業務に18年携わる。現在フリーランスとして活動。著書に『わかりやすい観葉植物』(大泉書店)、『ハイビスカス』(NHK出版)がある。