実家じまいの成功例
実家だけでなく田畑や契約書のない貸地まで抱えたケース
相談者情報
居住地:千葉県船橋市
性別・年齢:50代 男性(Aさん)
相続地:三重県津市
不動産情報
構造:木造
築年数:30年
相談の経緯
遠方にある実家で一人暮らしをしていた母親が亡くなり、Aさんが相続することになりました。しかし、仕事が忙しく、片付けや売却に手がつけられない状況に。全国対応の実家じまい相談サービスがあると知り、相談を依頼しました。
不動産の背景
立地:海に近い地域で、過疎化が進行し空き家が増加中。
状況:宅内と敷地内の納屋には多くの残置物が放置された状態でした。
所有不動産:実家に加え、貸地、駐車場、田畑など約30筆が点在しており、一部の貸地や駐車場には契約書が存在しない状態。
出口戦略
Aさんは地元に戻る予定がないため、すべての不動産を売却することを選択しました。
自宅と駐車場:地元企業が購入
田んぼ:隣地所有者との交渉により売却
実務の進行
地元の専門家と連携し、以下の手続きが進められました。
自宅の片付け
動産買取:本や電化製品 → 動産買取業者
仏壇供養:寺社(住職)
残置物整理:遺品整理業者
廃棄物処分:廃棄物処理業者
不動産の売却
売買契約:不動産会社が担当
土地測量:土地家屋調査士が実施
所有権移転登記:司法書士が対応
農地転用手続き:行政書士が処理
まとめ
遠方での実家じまいは、複数の専門家との連携が重要です。Aさんのケースでは、地元の専門家と協力することで、片付けや不動産売却がスムーズに進みました。
共同相続した実家をスピーディーに売却したケース
相談者情報
居住地:愛知県名古屋市
性別・年齢:60代 男性(Bさん)
相続地:広島県広島市
不動産情報
構造:木造
築年数:45年
相談の経緯
Bさんは母方の実家を福岡に住む次男と共同相続しました。しかし、遠方でお互い仕事を抱えており、実家の片付けや売却に手がつけられない状況に。全国対応の実家じまい相談サービスに相談を依頼しました。
不動産の背景
管理状態:母親が直前まで住んでいたため、比較的良好。
地域のリスク:広島では近年、豪雨災害が多発しており、そのまま放置していくことに不安を感じていました。
出口戦略
母親の一周忌後に不動産を売却することを決定。
解体・売却方法:自宅建物を解体し、建売用地としてハウスメーカーが購入。
ポイント:早期売却を目指して地元の専門家と連携しスムーズに進行。
実務の進行
各専門家と連携し、以下の手続きを実施しました。
自宅の片付け
動産買取:本や電化製品 → 動産買取業者
仏壇供養:寺社(住職)
残置物整理:遺品整理業者
廃棄物処分:廃棄物処理業者
不動産の売却
売買契約:不動産会社が担当
土地測量:土地家屋調査士が実施
所有権移転登記:司法書士が対応
まとめ
遠方に住む兄弟が共同で相続したケースでは、スピーディーな売却と効率的な手続きが求められます。Bさんの事例では、地元の専門家との連携を活用し、短期間で実家じまいを成功させました。
相続した実家を賃貸物件として運用したケース
相談者情報
居住地:愛知県名古屋市
性別・年齢: 50代 男性(Cさん)
相続地:愛知県津島市
不動産情報
構造:木造
築年数:40年
相談の経緯
Cさんは母親が亡くなったことにより実家を相続しました。しかし、すでに名古屋市内に自宅があるため、実家の活用方法に悩んでいたところ、紹介を受けて相談。
不動産の背景
立地:住宅地にあり、周辺にはスーパーや病院など生活利便施設が整っている住環境の良い場所。
地域特性:名古屋への人口転出が続いており、地域全体の需要は限られている状況。
出口戦略
通常の賃貸運用ではなく、特定の用途(障がい者グループホーム)を想定することで、賃料を相場の2倍に引き上げることに成功しました。
活用方法:不動産を修繕し、賃貸物件として運用することを決定。
賃料:通常の戸建賃貸物件では月10万円前後の賃料相場のところ、障がい者グループホームにすることでリフォーム工事費は発生しましたが、約2倍の賃料で契約成立。
実務の進行
地元の専門家と連携し、以下の手続きを実施しました。
※自宅の片付けについてはCさん自身で対応。障がい者グループホームへの提案および交渉は担当コンサルタントが対応しました。
不動産の賃貸
賃貸借契約:不動産会社が担当
リフォーム工事:工務店が対応。障がい者グループホームとしての仕様に改修
消防工事:消防基準を満たすための工事を工事業者が実施
まとめ
相続した実家を賃貸物件として活用する場合、用途やターゲットを工夫することで収益性を向上させることができます。Cさんのケースでは、障がい者グループホームという特定用途での活用が大きな成果を生みました。
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円満に実家じまいを終わらせるコツ
実家じまいを行うには煩雑な手続きが伴います。しかし、問題を先送りにする事は、所有者ご本人の機会損失に繋がります。
選択肢が多いうちに、具体的な実家じまいの計画と行動をおこなってください。これは、いつか必ず誰かがやらなければいけないことです。
実家じまいは感情的にも労力的にも大変ですが、家族との話し合いや計画的な進行、専門家のサポートを活用することで円満に進めることができます。焦らず、慎重に進めることを心がけましょう。