2024年の「辰年」から2025年の「巳年」を迎えるのに適しすぎている駅だ――。こうした形で注目を集めているのは、東京・豊洲近くにある東京メトロ有楽町線の辰巳駅(江東区)だ。同駅では、干支が「辰」から「巳」に変わる時期に合わせ、12年に1度の珍しいキャンペーンを行っている。
東京メトロの路線を運営する東京地下鉄(本社・台東区)広報部の担当者は2024年12月12日、前回12年前の2012年~2013年から始まったと取材に説明する。「お客様の思い出とともに何か形に残せればと思いから駅社員が発案したオリジナル企画です」と紹介した。
「思い出に残る『ゆく年くる年』をお楽しみください!」
辰巳駅がSNSで注目を集めたのは24年12月8日ごろだ。干支の「辰」と「巳」が駅名に入っているという主旨のX投稿で、1万8千件以上のいいねを集めるなど話題に。この投稿に対し、干支の交代を記念したフォトスポットが開催されているなどの情報も寄せられてた。
東京地下鉄の発表によれば、「辰年から巳年へ」を記念した東京メトロオリジナル24時間券を辰巳駅などで販売し、記念フォトスポット・記念スタンプを同駅に設置。この24時間券は計2万枚の販売を予定(金額は600円)。12月16日時点では、オンラインショップ「メトロの缶詰ANNEX」のみで購入できる。
広報部の担当者によると、「記念ボード」と「記念スタンプ」は12年前のキャンペーンでもお目見えしたが、オリジナル24時間券は今回新たに登場。「売れ行きは好調」だとしている。ただ、具体的な販売枚数は公表していない。
12年に1度しか開催されない今回のキャンペーン。「ぜひ辰巳駅にお立ち寄りいただき、思い出に残る『ゆく年くる年』をお楽しみください!」と呼びかけている。