グアムでの解剖研修に際し、解剖の様子を撮影した写真などをSNSに公開し波紋を広げていた東京美容外科の医師・黒田あいみ氏をめぐり、美容外科・高須クリニックの高須克弥院長がXで怒りをあらわにしている。

黒田氏は2024年12月23日、ブログで謝罪を行った。

「馬鹿医者め! クズ」

東京美容外科・沖縄院院長を務める医師の黒田氏は、2日に「いざ解剖研修@グアム!→打ち上げ☆」とのタイトルのブログを公開。「今回は fresh cadaver (新鮮なご遺体の解剖)で勉強をしにきていて」とし、複数の写真を公開した。

添付されていたのは解剖が行われている様子を背景に、複数の医師らで並んだ記念撮影写真や、解剖中の献体の頭部の画像など。絵文字付きのコメントを添え、同様の写真をインスタグラムにも投稿していた。

実際の人間の遺体を使って行われる解剖実習の様子をSNSに次々とアップした黒田氏に、倫理観を問う声が相次いだ。

高須氏は23日、黒田氏の投稿をまとめたX投稿を引用し、「南無阿弥陀仏。馬鹿医者め! クズ」と激怒した。

その上で、自身の経験について、「僕の時代の医学部解剖実習での作法は、献体してくださった方に黙祷のあとお顔をしっかりと観察して記憶することでした」と振り返った。

「解剖学の中村為吉教授は『この方が君たちに人体を教えてくださる師匠だと記憶せよ』と諭されました。今になっても師匠が夢の中に出てきます。中村教授もご自分を献体されました」

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「全てモザイクをかけていたつもりでおりましたが」

黒田氏は23日、「グアムでの解剖研修の投稿について」とのタイトルでブログを公開し、謝罪を行った。

「グアムでの解剖研修においての投稿で 皆様に不快な思いをさせてしまって 大変申し訳ありませんでした」

一連の投稿について、「写真に写ってしまったご遺体は全てモザイクをかけていたつもりでおりましたが一部出来ていないところがありましたこと、また医師でありながら人としての倫理観が欠如した投稿をしてしまったことについて心からお詫び申し上げます」とした。

批判を受け、「SNS投稿した私の経緯を一応書かせていただければ」として、釈明を行った。

「医師として解剖の知識とスキルの向上のために新鮮なご遺体で解剖させて頂ける機会、というのは非常に稀で、基本的には日本ではできません」「この研修の話をすると多くの医師が行きたい、と言います」という。

美容医療が広く浸透する中、トラブルも増えてきていることから「こういったご遺体から学べるという事はとても貴重な機会」と感じ、「そんな機会があることをより多くの医師に知ってもらいたい、より多くの医師に知ってもらうことでより安全に、より多くの患者様の満足度をあげることができる、と思い、投稿しました」とした。

SNSでは、謝罪に際しても「黒田あいみさんも謝罪の仕方がズレていて笑えない。モザイクのズレはもはやどうでもいい」「何故 解剖の現場での写真をわざわざ載せた? モザイクかけたからOKじゃないよ」などとの指摘が相次いでいる。