40代も半ばごろになると、それまでとは違う不調を感じやすくなりがちに。でも、「受診するまではつらくないから様子を見るか……」という人もいるでしょう。そこで、自分で気軽に更年期症状のレベルをチェックできるテストを紹介します。まずは自分がどのあたりのレベルなのか知ることから始めましょう!

監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。

あなたの更年期指数は?



更年期症状の重症度を見る方法はいくつかありますが、ここでは婦人科でもよく使われる更年期指数(SMI)を紹介します。以下10項目を見て、とてもそう思うときは“強”、そう思うときは“中”、たまに思うは“弱”、思わないときは“無”として記録をつけてみてください。

顔、頭がほてることがある
強→10点 中→6点 弱→3点 無→0点

汗をかきやすくなった
強→10点 中→6点 弱→3点 無→0点

手足が冷えやすくなった
強→14点 中→9点 弱→5点 無→0点

動悸、息切れをするようになった
強→12点 中→8点 弱→4点 無→0点

よく眠れなくなった(寝つきが悪い、または眠りが浅い)
強→14点 中→9点 弱→5点 無→0点

すぐにイライラするようになった
強→12点 中→8点 弱→4点 無→0点

少しのことで落ち込みやすくなった
強→7点 中→5点 弱→3点 無→0点

頭痛やめまいが増えた
強→7点 中→5点 弱→3点 無→0点

疲れやすくなった
強→7点 中→4点 弱→2点 無→0点

肩や首の凝りがひどくなった
強→7点 中→5点 弱→3点 無→0点

チェックできましたか? 強、中、弱、無で点数が違います。それぞれの項目の点数をカウントし、合計点数を出してみてください。合計点数は何点になりましたか? それでは自分の更年期指数を見てみましょう。

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合計点数別アドバイスはこれ!



一般的な評価は以下のようになります。

0~25 点 …… じょうずに更年期を過ごしています。これまでの生活態度を続けていいでしょう。

26~50 点……食事、運動などに注意を払い、生活様式などにも無理をしないようにしましょう。

51~65 点…… 医師の診察を受け、生活指導、カウンセリング、薬物療法を受けたほうが良いでしょう。

66~80 点……長期間(半年以上)の計画的な治療が必要でしょう。

81~100 点…… 各科の精密検査を受け、更年期障害のみである場合は、専門医での長期的な対応が必要でしょう。

ここで、産婦人科医の駒形依子先生から評価の見方を教えてもらいました。

「例えば25点と26点はほぼ同じですし、26点と50点は結構違いますよね。40代前半なのか、50代後半なのか、年齢によっても変わってきます。ですから、この評価の間を取った以下のアドバイスも参考にしてみてください。

20点以上……これ以上症状が出ないように注意深く生活しましょう。

40点以上……これ以上症状が出ないように注意をしていても、つらい症状がある場合は症状に合わせて専門医を受診しましょう。

60点以上……それぞれの症状に合わせて専門医の診察や検査を定期的に受けて、過ごしやすいよう工夫を。長期的な治療も含めて相談しましょう。

80点以上……受診をしていないなら、我慢し過ぎのようです。内科、整形外科、婦人科など今すぐ症状に合わせて受診しましょう。

更年期症状の受診の目安は、日常生活に支障が出るほどつらい症状がある場合になります。でも、女性は我慢強いので、実は症状が重いのに大したことないと自分に言い聞かせていることも。この更年期指数で高めの数値が出た方は早めに検査や受診をしてほしいですね」