ボットやスクリプトを使ってる?
C記者は質問文を作ったついでに、同業の会社を検索し、同内容の取材依頼を各社の問い合わせフォームからメールで送信した。しかし、返事は一件もなかった。
その後、同業のうち一社に勤めていた人と偶然出会い「実際にそのようなことをやっている人が社内にいた」と聞いた。また、本人はやっていないとしながら、具体的な手法についてもこう言われたそうだ。
「一番原始的なやり方として、本人やバイトが『企業名+やばい』で何度も検索する方法だってありますよね。同じように、ボットやスクリプトを使って特定のキーワードを大量に検索させれば、サジェストを操作することは理論上可能です」
とはいえ、Googleはそのような「サジェスト汚染」に対して、以前から厳しい対応をしており、簡単にうまくいくわけではないはずだ。
一方で「ヤバい」という言葉は、削除申請を出しても「詐欺」のように明確な風評と見なされにくい微妙なラインをうまく突いているのでは、という見方もあり、そこまで対策できていないかもしれない、とC記者は推測する。
結局「企業名+やばい」は、Bさんが言うように悪意を持った人によって作られたものとは限らないし、「ネット上の悪評消します」も怪しいサービスとは言い切れない可能性もあるのだが、Aさんは、電話をかけてきた会社がどうなのかは分からない、と思い悩んでいる。