ブロッコリースプラウトの効果を高める選び方&食べ方
食べるだけで太りにくくなるのなら、さっそく今日からとり入れていきたいブロッコリースプラウト。スーパーで見つけたらまずは形をチェックして、まっすぐ伸びているタイプではなくもしゃもしゃしたタイプのブロッコリースプラウトを選びましょう。もしゃもしゃしたブロッコリースプラウトは、より高濃度にスルフォラファンを含んでいるためです。
また、スルフォラファンをたっぷり吸収するためには、食べ方にもコツがあります。
スルフォラファンはそのままの形でブロッコリースプラウトに含まれているのではなく、同じくブロッコリースプラウトに含まれている酵素に反応することで発生します。そしてこの酵素の反応を生み出すためには、ブロッコリースプラウトの細胞をよくすりつぶすことが重要。そのためよく刻みよくかんで食べるほど、酵素がより多く反応してスルフォラファンをしっかりとることができるわけです。なお、酵素は熱に弱いため、酵素の働きを最大限に活かすためには加熱せずに生のまま食べることも大切なポイントです。
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お手軽トッピングでブロッコリースプラウトを毎日の食卓に
ブロッコリースプラウトは2~3日に1度食べるだけでも十分に効果が期待できますが、できれば毎日の習慣にしたほうが続けやすいですよね。おすすめは朝食の定番メニューにすること。さっと洗って刻んだブロッコリースプラウトに、ドレッシングやマヨネース、オリーブオイルなどをかけてサラダにするだけでも、おいしい一品に仕上がります。朝食の目玉焼きのつけ合わせにしたり、味噌汁や納豆に加えたり、サンドイッチの具材にしたりと、いろんなアレンジで朝食に加えてみてください。
また、そのほかにもブロッコリースプラウトを使って手軽な料理を楽しむことができます。いくつかレシピをご紹介しましょう。
●おろしポン酢+ブロッコリースプラウト
<材料(1人分)>
ポン酢……40mL
大根おろし……30g
ブロッコリースーパースプラウト……10g
<作り方>
1 器にポン酢と大根おろし、みじん切りにしたブロッコリー スーパースプラウトを入れる。
●タルタルソース+ブロッコリースプラウト
<材料(1~2人分)>
ゆで卵……1個
ブロッコリースーパースプラウト……10g
マヨネーズ……大さじ1と1/2
ねりからし……小さじ1
こしょう……少々
<作り方>
1 ボウルにゆで卵を入れてつぶし、みじん切りにしたブロッコリー スーパースプラウトとすべての調味料を加えて混ぜる。
から揚げや魚介のフライなどにつけてお召し上がりください。
●うどん+ブロッコリースプラウト
<材料(1人分)>
うどん(ゆで)……1玉
しょうゆ……小さじ1
豚ひき肉……50g
A(めんつゆ…大さじ1、合わせみそ…小さじ2、豆乳200㏄)
ブロッコリースーパースプラウト……10g
<作り方>
1 うどんは表示に従って茹でる。
2 フライパンで豚ひき肉を色が変わるまで炒め、しょうゆを加えてさらに炒める。
3 鍋にAを入れて混ぜ合わせて中火で温める。
4 器にゆでたうどんと3、2を入れ、最後にみじん切りしたブロッコリースーパースプラウトをのせる。
ブロッコリースプラウトには肝機能を改善する作用もあるので、年末年始の飲みすぎ対策としてもぜひとり入れたい食材。おいしくて毎日の習慣として続けやすいブロッコリースプラウトで、スリムな体で1年のスタートを切りましょう!
●取材協力
森光康次郎先生
お茶の水女子大学生活科学部食物栄養学科教授。基幹研究院自然科学系・大学院ライフサイエンス専攻に所属。編著書に『最強の健康野菜ブロッコリースプラウトが体にいいワケ』(河出書房新書)、『健康一年生 食の情報を先生といっしょに考えよう』『食と健康――情報のウラを読む』(ともに丸善)などがある。
文/大坪智子 画像素材/PIXTA