プロ野球巨人でヘッドコーチを務めた野球解説者の元木大介氏(52)が2024年12月24日までにユーチューブを更新し、楽天から巨人に移籍した田中将大投手(36)について私見を述べた。
「今ジャイアンツの選手が若くなってきているので…」
田中は大リーグのニューヨーク・ヤンキースから20年オフに古巣楽天に復帰。1年目の21年シーズンは4勝9敗。22年シーズンも9勝12敗と負け越し、23年シーズンは7勝11敗だった。
24年シーズンは、23年10月に受けた「右肘関節鏡視下クリーニング術」の影響で、1軍での登板は9月28日のオリックス戦1試合のみだった。
今オフに楽天から自由契約となり、去就に注目が集まる中、巨人は24日に田中と選手契約を結んだことを発表した。
23年まで5年間、巨人でコーチを務めた元木氏。巨人投手陣の現状を踏まえ、巨人が田中を獲得した理由について独自分析した。
元木氏は「俺の気持ちでは(巨人が)『取ってくれよ』と思った」と切り出し、その理由を、次のように説明した。
「菅野(智之)が出る(大リーグに挑戦)ことで、ベテランがいなくなる。マー君は経験も豊富だし、メジャーリーグで活躍した選手だから、『ピッチャーとは』ということをすごく知っていると思う。今ジャイアンツの選手が若くなってきているので、その中でいろいろアドバイスをしてくれたらありがたい。菅野投手と違った意見が出ると思う。今までは菅野の背中を見てきたが、そこに新たにマー君がきて、投手のいろいろな経験談、投手の技術を若い選手は盗まないといけないし、教わらなくてはいけない」
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「なんとか200勝してくれと思っていた」
そして、日米通算200勝まであと3勝に迫っている現状に言及。田中は楽天で通算119勝、ヤンキースで78勝を記録し、日米通算200勝が条件となる名球会入りが期待される。
元木氏は、「200勝までわずか。あと3勝でしょ。いってほしい。野球人として。200勝、250セーブ、2000本安打はそんな簡単にできるものではないすごい記録だから。なんとかあと3勝。200勝ぴったりでもいい。なんとか200勝してくれと思っていた」と語った。
巨人入りを熱望した大きな理由として、田中の同級生である坂本勇人内野手(36)の名を挙げた。田中と坂本は小学生時代に同じチームでバッテリー(坂本が投手で田中が捕手)を組んだ仲で、坂本は20年に2000本安打を達成し、名球会入りを果たしている。
元木氏は2人の関係について「なんといっても小学生からずっと一緒だった」として、こう語った。
「どっちが先に辞めるか僕は分からないですけど、辞めたときに花束を持っていくのは、あなたたちでしょと。本当に野球の基礎、楽しさを覚えた少年野球時代から、プロの超一流選手までになった。お互いのチームで辞める。そこで抱き合っている姿がすごく美しい。『これは絶対に取ってくれ』と思った」