曇りの日は紫外線が弱いイメージがありますが、実は晴天とほとんど変わらない量の紫外線が発生します。紫外線は肌や目にさまざまな影響を及ぼすと言われているため、油断しやすい曇りの日こそしっかりとした対策が欠かせません。今回は曇りの日に紫外線対策が必要な理由や紫外線の種類、対策方法、おすすめのサングラスを紹介します。
曇りの日でも紫外線対策が必要な理由
まずは、曇りの日でも紫外線対策が必要な理由を解説します。紫外線の性質や天候による紫外線量の違いとともに、曇りと紫外線の関係を確認しましょう。
曇りでも紫外線は地上に届くから
曇りや雨の日など日差しを感じない日でも天候に関係なく、紫外線は1年中地上に降り注いでいます。晴れの日のように急な変化が現れにくいため、油断しやすいです。
紫外線にはUVA(紫外線A波)とUVB(紫外線B波)があり、特にUVAは曇りの日に降り注ぎます。対策を怠ると日焼けしてしまい、シミやそばかすの原因になることもあるため、注意が必要です。
快晴時より曇りの方が紫外線量が多いこともあるから
紫外線は天気に関係なく降り注ぐものですが、晴天より曇りの方が強い紫外線になることがあるため注意が必要です。気象庁が発表した紫外線の性質によると、晴天時の紫外線量を100%とした場合、薄曇りで80〜90%、曇りで60%、雨で30%程度まで減ります。
ただし、雲の合間から太陽の日差しが出ると散乱光となって雲の至るところで反射し、より強い光として地上に降り注ぎます。結果的に、薄曇りでも晴れた時より強い紫外線が観測されるケースもあるため、油断せず紫外線対策を行うことが大切です。
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曇りの日でも降り注ぐ紫外線の種類
前述したように紫外線には種類があります。どちらも肌のトラブルを招く原因になるものです。紫外線の種類と与える影響を解説します。
肌の老化の原因になる「UVA(紫外線A波)」
UVA(紫外線A波)は、肌の奥にある真皮まで届いてコラーゲンにダメージを与える紫外線です。シミやシワ、たるみを作るだけではなく、大量に浴びることで皮膚の老化を早めるとも言われています。
UVA(紫外線A波)は紫外線の中でも波長が長く、雲や窓を突き抜ける性質があります。そのため、曇りの日や室内でも紫外線が降り注ぎ、肌に大きな影響をもたらす可能性があるでしょう。
日焼けやシミの原因になる「UVB(紫外線B波)」
UVB(紫外線B波)は、肌が赤くなる日焼けや、肌トラブルの原因になる紫外線です。晴れの日に比べると曇りの日は量が少なくなりますが、UVB自体のエネルギーが強いため、ヒリヒリするような炎症を起こしてしまいます。
さらに、メラニンが過剰に生成されて色素沈着が起き、シミやそばかすの原因になることも。大量に浴びることで免疫力の低下を引き起こす可能性も考えられます。