パリ発のレザーグッズブランド、ポレーヌがロンドンに新店舗をオープン。パリ、ニューヨーク、東京、ソウルに続く5店舗目となる店内には、レザーの端切れをアップサイクルした装飾やテーブルを配置。エコロジーやリサイクルにも真摯に取り組むブランドの哲学を感じさせる空間となっている。
ロンドンを代表するショッピング街、リージェントストリートにオープンした新店舗は、韓国・ソウルの店舗も手掛けたデザインスタジオ、WGNBが空間設計を担当。
店内には特殊鋼材の一種であるコルテン鋼や、コンクリート仕上げを使用。無骨なデザインが、エレガントなバッグやジュエリーの美しさをより一層、際立たせている。
さらに店内のそこかしこで目を引くのが、レザーの端切れを圧縮して作ったレンガをあしらった1階の壁や、2階の巨大テーブルなど、レザーの端切れをアップサイクルしたデコレーション。
この端切れは、ポレーヌのバッグを製作するウブリケのアトリエが手がけたもので、店舗全体で930キロものレザー端切れが再生利用されたという。
また、階段の手すりには、約5週間かけて緻密に編み込んだレザーを使用。ブランドのサヴォアフェール(匠の技)を感じさせると同時に、空間にあたたかみを添えるポイントとなっている。
ロンドン店では、パリのボン・マルシェ店と同様のサービス「Plèi」も体験可能。これはバッグを購入したゲストが対象で、その場で選んだレザーの端切れを使って熱成形機で小物トレイを作成し、プレゼントするというもの。このほか、購入した製品へのイニシャル刻印サービスも提供している。
丸みを帯びたフォルムや彫刻的なディテールなど独創的なデザインを取り入れながら、実用性やアフォーダブルなプライスも追求し、世界中でファンを集めるポレーヌ。アップカミングなブランドの新店舗は、ロンドンを訪れた際に足を運びたい。