手を上げた人に任せる文化があり、やりたことがやれるシステム開発

――システム開発会社も上位を独占していますが、社員の多くがもともと専門職および、そのスキルを持っていることと関係があるでしょうか。

広報担当者 システム開発会社は、プロジェクト型の業務を中心とする企業ですから、希望する分野のプロジェクトに関わることができます。

そのため、自分が目指すスキルや専門性を深め、キャリアプランに合致した成長が可能になるようです。転職後に「やりたいことができる会社だった」ことが評価をあげたポイントと思われます。

サーバーワークス「手を上げて自ら色々と提案し動くことを認めてくれるので、やる気のある人は働きがいを感じるでしょう」(エンジニア)

シンプレクス「若手でも手を挙げれば、非常に大きな裁量が渡される。1年目でプロジェクトマネジャーをやることもありえる。やる気があれば、どんどん仕事を任せられ、成果を出せばどんどん昇進できる。上の職級の人と1対1の面談は毎月数回設けられ、キャリアについてはその場で相談できる。基本やりたいことをやらせてくれる」(ITコンサルタント)

フューチャー「手を上げた人に任せる文化がある。年に2回の上長との面談を通して、どんな技術や案件フェーズ、業界に携わりたいのか希望を伝えることができる。その希望に極力沿った仕事ができるように現プロジェクト以外も含めて取り計らってくれる」(シニアコンサルタント)

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M&A(企業買収・合併)は、経営者の人生に関わる喜び

――ところで、コンサル会社に分類されていますが、上位10社中、M&A(企業買収・合併)の会社が2社ランクインしていることが目を引きました。日本M&AセンターとM&Aキャピタルパートナーズです。どういう点が転職者に評価されたのでしょうか。

担当者 両社のクチコミからは、企業の合併・買収や事業継承案件を扱うため、経営者と対峙する機会が多くて鍛えられる環境であることが成長実感や働きがいにつながっていることが共通点として見られました。

また、日本の多くの企業で経営者の高齢化に伴う後継者問題が深刻化するなか、今後のM&A市場の拡大を見込み、今後のキャリアの広がりを評価する声も寄せられています。

日本M&Aセンター「経営者と密接に関わることができ、その人間の人生に影響を与えられるという意味では非常にやりがいがある」(営業)

M&Aキャピタルパートナーズ「オーナー様に真摯に向き合うことができる環境と、その結果として非常に感謝される点はよかった。今でも成約したオーナー様とは懇意にしていただけることがあり、かけがえのない経験であった」(営業)

日本M&Aセンター「今後、事業承継型M&A以外にも成長戦略型M&Aが増えることは必至であり、そこに対して我々が最も影響力があるのは認知されているところだと思う。当社で一定の成績を出せばキャリアは無限大」(コンサルタント)

M&Aキャピタルパートナーズ「今後も事業承継ニーズを抱える中小企業は増加する見込みなので、日本経済のために仕事をしていると言っても過言ではないくらい社会的な意義のある仕事だと思っている」(コンサルタント)