家族に負担がかからず、逆に喜ばれる(家族の視点)
職場一筋の人が退職すると、居場所を失い家族にもたれかかりますが、煙たがられます。避難場所となる公園や図書館に行くと、よくわかります。
ところが、「稼げるライフワーク」があると居場所を確保しやすくなるし、家族からも歓迎されます。著者仲間の一人は定年間近の57歳で独立しました。コンサルタントからスタートし、いまでは研修講師や個人コーチング、ビジネス書の執筆など、情報ビジネスで活躍しています。
そのために、東伊豆の海辺に「隠れ家」的な仕事場を構えました。将来的には、ここが終の住み処となる予定です。
稼げるライフワークを好きなだけ楽しめる隠れ家なので、家族に負担をかけることもありません。それどころか、十分な収入と終の住み処ができたおかげで、ご家族も大喜びです。
彼は、働くステージを3つに分ける「トリプルキャリア」の提唱者で、実践者でもあります。ファーストキャリアが会社員です。60歳の定年時か65歳の再雇用終了時に「雇われない働き方」であるセカンドキャリアに移行。世の中のニーズから好きなことだけを選んで、「稼げるライフワーク」として仕事にします。
このとき、いきなり移行するのではなく、本業と「稼げるライフワーク」を両立する「稼ぎ口二刀流」で慣らしてから、シームレスに移行します。
その後、体力面・健康面の壁にぶつかったら「理想的な働き方」でサードキャリアに移行。好きな場所で好きな時間だけ、好きな仲間と好きな仕事だけをするのです。
サラリーマンが「隠れ家」を構えることは夢のまた夢かもしれません。出費がかさむので家族からも反対されます。
でも、稼げるライフワークを見つければ、夢が夢で終わらずに、現実になります。プライベートカンパニーを作ることで、隠れ家を買えるし、維持費も賄えるからです。
減価償却という魔法の節税スキームを使えるので、マイホームのような金食い虫にもなりません。その隠れ家を、終の住み処にできれば一石二鳥です。
坂下仁
お金のソムリエ協会会長
※本記事は『新版いますぐ妻を社長にしなさい』(フォレスト出版)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。このメソッドによる結果に編集部は一切責任を負いません。自らの判断と責任により行っていただきますようお願いいたします。