私が勤める職場には、夜間警備員が常駐しています。長らく務めていたベテラン警備員が退職した後、新しく配属されたのは40代の男性警備員でした。彼はとても体格がよかったのですが、ある問題が起こってしまいました。

徐々に現れ始めた異変

配属された40代の男性は最初のうちは特に気になることはありませんでしたが、季節が夏へと移り変わるころ、少しずつ異変を感じるようになったのです。最初はかすかな汗のにおいでしたが、次第にそれが洗濯物の生乾きのようなにおいに変わり、さらに強烈な獣臭のような悪臭が漂うようになりました。

彼はいつも長袖の作業着を着ていて、汗をかきやすい体質なのか、周囲の空間は10分もすればそのにおいで充満してしまい、思わずおえつしてしまう人が出るほどでした。

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彼の体臭が問題視され…

職場でもさすがに問題視され、上司が彼と面談をおこないました。そこで彼は、夜勤の後は疲れて家に帰るとすぐに寝てしまい、入浴せずにそのまま過ごすことがよくあると説明したのです。朝起きてから食事や用事を済ませているうちに出勤時間になり、お風呂に入る時間がなく、結果的に1週間以上入浴しないこともあったと判明しました。

上司は彼に対して、せめて週に一度は入浴するよう勧めました。それからしばらくの間は、においの問題も解消され、職場は快適な状態に戻りました。しかし、3カ月ほどたつと、また同じような状況に逆戻りしてしまったのです。