相続税が払えない
父親の財産では相続税を払えるだけの預金がありません。このままでは相続になったら自宅の土地を切り売りしないといけなくなります。けれども敷地の真ん中に母屋が建っていることから、場合によっては母屋を壊さないといれないことも想定されます。
それだけではなく、妹に渡すお金もないため、相続のときはどこかを売らないといけなくなると覚悟しているそうです。それでも、今からできることがあれば対策をしておきたいということです。
お父さんも対策を考えたいことは同意しているということで、相続プランをしてもらいたいと委託を頂きました。
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形を変えないと節税できない
相続税を減らし、維持しやすく、分けやすくするためには、相続のときではなく、今から相続対策として自宅の住み替えを含めた資産組替えが必要になります。
小規模宅地等の特例が使えるのは100坪までですから、自宅が1,000坪のまま維持したのでは節税効果が出せないのです。
そこで、父親には夏行さん家族が住む家に同居してもらい、母屋の土地800坪程度を売却して家賃が入る区分マンションなどに買い替えてもらうことが節税と収益対策になります。
貸店舗の効率もよいとは言えないため、同様に資産組替えをすることも提案します。妹に分ける現金が用意できないと思われるため、資産組替えすることで、家賃が入る区分マンションを渡していくことができるようになるのです。