文具のとびら編集部
本サイト編集長の文具王・高畑正幸さん、イロモノ文具コレクター・きだてたくさん、ブンボーグA・他故壁氏さんの3人による文具トークライブユニット「ブング・ジャム」が、気になる最新文房具を独自の視点から切り込んでいく「月刊ブング・ジャム」。今回は「新春スペシャル」として3日連続で、ブング・ジャムのみなさんに2025年の展望や抱負などを語っていただきました。
第1回目は高畑編集長です。
(写真左からきだてさん、高畑編集長、他故さん)*2024年11月9日撮影
*鼎談は2024年12月16日にリモートで行われました。
大人化する学童文具
――あけましておめでとうございます。
(一同)おめでとうございます!
――ということで、新年恒例「今年はどうなる・どうする」をみなさんに発表していただきます。まずは、「文具のとびら」編集長の文具王・高畑さんから発表していただきましょう。
【高畑】今年は結構ムズい(苦笑)。まぁ、2025 年どうなっていくかっていうところに関しては、正直本当に分からないところはあるんですが、ただ学習系のもののブームっていうのは何かある気がするんですよ。
【他故】ふむ。
【高畑】去年は特にそうだったなと思うのは、大教養ブームかなという気がするんですね。歴史とか地政学とか美術とかの教養系YouTubeとかポッドキャストとかすごいじゃないですか、大人は自分の拠り所として勉強しなきゃならんと思ってるし、子どもは子どもで、やっぱり勉強は必要だなと思ってる節はあるとは思うんですよ。昔みたいに「勉強なんかしたって役に立たないんだ」とか「ゆとり」みたいな感じじゃなくなってきた。ただ、無駄なことはしたくないっていうのがすごいあるなという気がする。
【きだて】昨今の「無駄を嫌う」とか「損をしたくない」っていう思想の広がりはすごいね。勉強もコスパ・タイパというものがものすごく重視されてきている。
【高畑】コスパ・タイパっていうところで、僕らの頃だと根性で勉強するっていうのがあったり、無駄なことがあってもそれはそれで意義があるというか。ほら、かつてはウサギ飛びをやって頑張って体鍛えてたけど、「ウサギ飛びって科学的に意味あるんすか?」みたいな話になるじゃないですか。「体痛めるだけですよ。努力っていうのは、ちゃんと効率的にしなきゃいけないっすよ」っていう時代になってるじゃないですか。知らないこととかを学ぶにしても、最短距離を求めたいっていうところはやっぱあるのかな。「効率的な勉強の仕方があるんだったら、先に教えてよ」みたいな感じで、「自分で1回失敗してみろ」っていうのはもうなくなった時代かなとは思うんですよね。
【他故】ああ、そうか。
【高畑】動画とかですごくいい先生の授業を見たりとか。勉強しないんじゃなくて、一生懸命質の高い勉強をしたがるっていうか。それを短い時間できちっとやりたいみたいなところなのかなって感じがする。それは世代間色々とあると思うんだけど、今の子どもは勉強する意欲はあると思ってるんだけど、無駄なく効率よくちゃんと勉強したいっていう感じかな。
――そうですね。
【高畑】一方で、ある世代の人たちのリスキリングみたいな話があるじゃないですか。僕らとかその上の世代だと思うんだけど、要は勉強をし直さないといけない。新しい仕事の仕方に順応していくために、また新しい勉強しなきゃいけみたいなのがあって、そうなった時にもう1回勉強しようっていうのもあるし。あと、「教養が大事」みたいなちょっとしたブームがあるじゃないですか。山田五郎的なものだったりとか、中田大学もそうなのかもしれないけど、そういうライトな教養ブームみたいなところからでも「勉強しなきゃいけない」っていう空気感がちょっとある。そういう勉強をするのときも、やっぱ大人も大人で無駄なことはしたくないからということで、「ウカンムリクリップ」とかああいうツールが案外大人にも売れてるじゃないですか。
ウカンムリクリップ
【他故】うん。
【高畑】資格試験の勉強し始めたりしてる人たちとかが、割と買ってたりするみたい。なので、「ウカンムリクリップ」だったり、子ども用の学習タイマーを大人が本気で使ってたりとか。元々は子どもの勉強のコスパやタイパを良くするために開発された商品が、子どもだけじゃなくて全世代に売れてるよね、みたいなことがちょっと見えているのかなって感じですね。今から20 年ぐらい遡ると、昔は大人がやっていた手帳の書き方とか仕事のメソッドを家庭に落としていく流れがあったと思う。家庭にファイリングシステムを入れるとか、子どもたちに学習の記録をつけるノートを取らせるとか、手帳みたいなものでスケジュール管理をさせるみたいな感じで、大人の技術を子どもに落とすっていうのが普通の流れだったんだけど。今は逆だよねっていう感じで、学習をするっていうことに関しては、子どもの方がむしろちゃんとしてるし、そういうツールもしっかりあるから、それを大人向けにアレンジしていくっていうか。
【きだて】それに関しては多分、少子化も絡んでるんじゃないかね。勉強でも何でも、子どもに失敗させたくないって気持ちが強いように見えるよ。
【高畑】なるほどね。
【きだて】だから、子どもが無駄なく効率的に勉強できるツールっていうのが、親に刺さって売れるわけでしょ。で、当然ながら親が欲しくなって買ってるわけだから、そのまま大人向けツールに技術転用されるのもスムーズっていう流れだと思うんだ。
【高畑】技術の開発の起点が大人用の仕事効率化ではなくて、勉強を上手にやるみたいなところの。
【きだて】そうそう。勉強っていうのは結局、文具王がさっき言った通り、今しなきゃいけない状態なんだけども、勉強するっていうと、元々子どものものっていうイメージはあるじゃない。
【高畑】目的が明確なんだよね、子どもの方がね。
【きだて】子どもが勉強に集中できるように、ツールで何とかするみたいな話があるけど、大人だって結局のところ集中できないADHD気味のやつはなんぼでもいるわけで。
【高畑】ていうか、子どものまま大きくなってしまった人がいっぱいいるわけだからね。
【他故】いるいる(笑)。
【高畑】僕らも含めてね。
【きだて・他故】我々な(笑)。
【高畑】例えば、子どもに真っ直ぐな文字を書かせるために凸凹した下敷きを作ったんだけど、大人の人たちがそれを手帳サイズに切って使ってるから、じゃあ子ども向けのブルーとかじゃなくて、今度はそれをグレーにして売るみたいな方向とか。そういう子どもに向けて作ったものが、大人向けに転用されていくっていう。それも高級化されて、調度の下敷きみたいに、いきなり下敷きが2,000いくらするとかみたいなのができちゃうじゃないですか。なんかめっちゃ高級みたいな。でも、大人で真面目に勉強しようとしてる人って、「下敷き2,500円か、まあいいか」って買っていくという感じのところもちょっとあるじゃないですか。そういう展開の仕方というか、高級化したりとか、デザイン的に質を上げていくみたいな話で。だから逆に言うと、めちゃくちゃ質の高い学童文具みたいなものが増えてるんじゃないのかなと思うんですよ。まだ出てくんじゃないのかなという気はちょっとしていて。
Teriw THE MAT
【他故】出てくるよね。
【きだて】例えば学習用タイマーなんてのは、文房具の中ではすごく伸びたジャンルのひとつでしょ。学習用ってぐらいで、もちろん勉強に集中するのがメイン用途なんだけど、大人が仕事に転用するケースも多いわけでさ。そうなると、新たに大人の仕事用に特化したタイマーというのはもっと出てきそうだし、まだ開発の余地もいっぱいありそうでしょ。
【高畑】仕事に関しては特にコロナ以降だいぶツールがデジタル化されたじゃないですか。仕事のツールってどんどんデジタル化されていって、効率的に仕事をするっていうテーマに対してはデジタルツールがすごくちゃんとフォローしてきてるかなと思うんだけれども。だから、ビジネスっていうジャンルに関して言うと、圧倒的にデジタルが侵食してきたので、ビジネス用のツールとしての文房具っていうのはちょっとヤバくなってきてると思うんだけど。逆に、文房具って勉強する道具になっちゃったのかなというか、そっちは残ってる。勉強するときもデジタルのツールがいいという人もいるけど、でも「手で書かないとダメだよね」っていう人たちもいっぱいいるじゃん。僕もどっちかっていうとそっち派なんだけど。
【他故】うんうん。
【高畑】だから大人の側でも、仕事をちゃちゃっと済ませるんだったら、デジタルツールやAIを使って上手にやりましょうみたいな感じだけど、「自分の身につくことを勉強しましょう」ってなった時には、文房具使いましょうとかノートを取りましょうとかになるのかな。
【きだて】勉強の最終的な成果物って、だいたいテストでの合格なわけじゃん。で、テストって不正を防ぐ意味でもデジタルではやりづらい。
【高畑】テストって、資格試験とかも含めてだね。
【きだて】つまり、手書きのテストに臨む、というのが目指す到達ポイントになるんだから、そうなると普段の勉強も手書きのアナログでやっておくほうが正しいよねってことなんじゃないかな。
【高畑】ある程度の記憶とかが必要じゃない?
【他故】そうだね。
【高畑】そこはやっぱり文房具なのかなと思うので。趣味の人は別として、一旦、大人の文房具って要らなくなったのかなと思ったんですよ。趣味の世界は世界をずっとあると思うので、そっちはこれまで通り、去年、一昨年すごかったので、それがずっと続くと思うんだけど。仕事の文房具っていうのがちょっと下がってきてるところに対して、勉強の文房具っていうのが大人向けに増えるかな、みたいな感じがちょっとしてて。
【他故】ああ、なるほどね。
【高畑】逆に、「増えてくれたらいいな」っていうのも含めて、大人向け学習文具とか学童文具みたいなものが来るという。そして、自分もそういうのを使いつつ勉強したいなって思ってる。去年、自分のテーマとして、「整える」ってのをあげて、コレクションや資料の片付けとかをずっとしてたんだけど、ちょっとまとめていきたいなと。文房具ってそもそも何なの?みたいな話だったりとか、本を読んだりするのが楽しくなってきてるので、2025年はそういう道具と共に俺も勉強し直したいなっていう気持ちなのよね。昔とちょっと意味合いも変わったと思うし、色々とそういうのをまとめて、同人誌でも本でも、『文房具語辞典』は書いたけどさ、「文房具百科事典」の編纂に取り掛かりたいなというか、自分的にはなんかまとめていきたいなっていう。割と勉強するのが楽しくなってきてるので。
【他故】おーそうか。
【高畑】昔の本とか読むのがすごい面白くて、そうなってくると案外役に立つのさ、子ども用の学習文具が。「ウカンムリクリップ」とか「本に寄り添う文鎮」とかめっちゃ使うし、ふせんもやたらに使うようになったし。あと、ラインを引くマーカーとかもすごい使う。勉強するのには文房具があるといいなと思ったので、今年はそういう勉強系文房具が、子どものものが大人向けにちょっと素敵になったりとか、高級感を持ってくるんじゃないのかっていうのがありつつ。それとともに僕の目標としては、去年もやってたんだけど、新しい万年筆の教科書みたいな話をしてて、「そもそもこの洗い方正しいのか?」みたいな話をしたりとか、あと「そもそもこれってどういう現象なの?」みたいな話とか、道具としての歴史はどうだったの?とかっていうのを、ここへ来て 1 回見直したいなというのもあって。そういうのと共に、今年は勉強の年にしたいなという感じかな。きだてさんも今年は多分、「バイモ11ロング」を探しに片付けをしなきゃいけないと思うし(笑)。*こちらの記事を参照
【きだて】もうさすがに、ちょっと人を呼べる状況にしないといけないよね。
【高畑】僕らはきだてさん家で引っ越し祝いパーティーをいつやるのか、いつかいつかと思っていて(笑)。
【他故】やる方はいくらでもやる気があるんだけど(笑)。
【高畑】お祝いを持って、いつ駆けつければいいのかっていう(笑)。
【きだて】引っ越し祝いはもらわないといけないから、なんとか引っ越しパーティーは開催したいんですけどね。
【他故】ははは(笑)。
【高畑】去年は1年かけて、自分の持ってる資料を片付けたり、読んでない本もいっぱいあって、それで読み直したりしてたら何か面白くなってきたので、今年はそういう勉強の年になるといいねっていう感じですね。
【他故】いいね。
【高畑】なので、新しい文房具とともに勉強をするという1年にしたいし、そういうかっこいい文房具が出てくれると嬉しいなと。
【きだて】そうなー。学習用の文房具は当然まだまだ伸びるジャンルだと思うんだけど、その中でも次になにが来る何かね?
【高畑】何だろう?
【きだて】学習タイマーは伸びたし、下敷きもちょっと注目されたでしょ。あと大人の勉強道具で何が欲しいかな?
【高畑】でも、資料を切り貼りする道具もそうだし、単語カードもちょっとマシにはなったけどさ、大人がちゃんと使えるツールとしてもっと良くなってもいいなと思うし。
【きだて】単語のカードって、大人も勉強に全然使えると思うんだけど、大人ライズされた物って意外とないよね。
【他故】ないね。
【高畑】全部同じ厚紙の表紙がついていてるとか。クツワがめくりやすいのを作ったけど、めくりやすいけど作りとしては子ども向けのプラスチックのリングじゃない。あと、マルマンがずっと頑張ってるミニサイズのルーズリーフとかも最近流行りかけてるよね。最近いろんなメーカーが出し始めたところもあるし。あと、表紙が変えられるノートとか、組み換えができるノートとかで、ロンド工房のように「革の表紙作りました」みたいなのがさもうちょっと出てきたりしてくれると、大人でもそういうの使えるかなって思うし。あとコクヨが出したサインペンの「WP」も、こんなにかっこいいサインペンを作るっていうのもさ、ちょっと面白かったりするじゃない。「蛍光ペンとかサインペンってかっこいいのないよね」って思ってたら、サインペンは結構いい感じ。この間他故さんが「フィラーレディレクション」でそんな話してたけど(こちらの記事を参照)。
【他故】うん、そうだね。
【高畑】そういうのもアリだなと思って。「キレーナ」もすごい技術だと思ったし、ああいう感じであれこれがちょっとずつ良くなってくれると。「キレーナ」なはまだボディに高級感がないけど、そういうのをちょっとずつ大人ナイズしていくみたいな話も出てくるんじゃないかなと。だって。そういう学習文具で大人になった人たちが、今はたくさんいるじゃない。子どもの頃からそういう工夫された学習文具が当たり前みたいになってるから、そういうところには入ってきてくれてもいいのかな。
【他故】そうだろうね。
――「2024年Bun2大賞」が、まさしくそれ系のものばっかりでしたね。
【きだて】そうだね、学習文学ばっかだったね。
【高畑】本を広げておくとか、ラインを引くとか、そういう手を使って勉強するっていうのはまだあってほしいと思うし、自分は古いタイプだからかもしれないけど、そうやっていろんな勉強をまだしたいなって思って。同時に、デジタルも便利だから併用はしてるんだけど。でもやっぱり、最終的に手で書く部分っていうのとか、紙の本を読んだりする部分っていうのが、結構血肉になってる気がするよね。
【他故】だと思うね。どんだけ学校でデジタルかとか、キーボードで授業がとか言っても、やっぱりうちに受験生がいるとわかるんだよ。もう徹底的にノートに書くしかないんだよね。ただ、見てるのはいわゆる有名講師の動画っていうやつ。
【高畑】やっぱそうなるよね。
【他故】それを見ながら、自分でノートをとる。これが今のやり方なんだろうなっていうのは、見ていて分かるんだよね。
【高畑】多分それは、動画を見て「ふーん」って納得しただけだと、自分で答えを書けないんだよね。
【他故】そう、それはダメなんだよ。だから必ず手元にはノートがあって、それを聞きながら書くっていうの絶対必要なんだよね。
【高畑】何か新しい勉強の仕方ができつつあるんだろうね。
【他故】だと思うよ。
【高畑】逆に、子供たちの方がずっと進んでるっていうか。この間、知り合いのデジタル系の記事書いてる人の息子さんが、今台湾の大学で勉強してるんだけど。過去 10 年分の問題を解いて勉強しろって先生に渡された資料があまりに多かったので、それをAIに食わせて本当に10年分勉強すべきかっていうのを解析させたところ、3年分やっとけば間違いなく合格できるということが分かって、それで3年分勉強したみたいな話があって。ほかにも勉強しろって渡された資料の中から、必要な単語とかを抜き出して勉強するためのリストを作るのとかは、AIにやらせるとすごいきちんと要るものを抜き出してくれるみたいな。そういう話が一方ではあって効率は良くなりつつも、それをその後ちゃんと読むわけだし。
【きだて】うーん、我々のときは「そういうのを自力でリスト化するのも勉強」って言われてた気がするんだけどな。実際に勉強する上での効率にはあまり関係無かったってことなのかな。
【高畑】どうなんだろうね。色々あると思うんだよね。だから、僕らの時みたいに辞書を1ページ、1ページやっていくのが正解かっていうと、より近道はあるんだろうなとは思うけど。ただやっぱり、それを最終的に自分の身につけるところにおいては、まだやっぱりノート取った方がいいのかもしれないし。ネット記事とかもあるし、Kindleとかでも悪くはないんだけども、やっぱり紙の本で残しといた方が、後でもう一回調べて見直したりするのは、やっぱり紙の方が早かったりするから。まあ、使い分けだとは思うけどね。それでさ、子どものものがちゃんと大人用になるといいじゃない。「オレンピツ」が「ホクサイン」になるみたいな話とかでもいいと思うんだよ。
【他故】フフフ(笑)。
【高畑】そういうのは歓迎したいなっていうか、逆に子どもの道具がちょっと便利になり過ぎてて、「昔あったら良かったのに、ずるい」って思ったりしません?
【他故】分かる分かる(笑)。
【きだて】そう思うよね。
【高畑】「俺、中学の時にこの単語帳欲しかった」とか、「このペンがあったらよかった」ってすごい思うから。勉強し直すんだったら、あれの大人用欲しいなってすごい思う。
【きだて】他故さんちの息子さんが予備校とかの勉強動画を見ながら勉強してるって話だったけどさ。俺も以前に動画を見ながらの勉強ってやったことあるんだけど、その時は、フットスイッチ欲しいなーってすごい思ってたのね。
【高畑】画面を止めるやつ?
【きだて】そう。手が追いつかないときって、一次停止してノートを書く時間が欲しいんだけどさ。ペンを置いて、タブレット画面をタップして止めて、ペンを取って書いて、また置いて再生……みたいなのがすごく効率悪くてさ。
【他故】それは分かる。
【きだて】だから、例えばタブレットに接続して、一時停止・再生が繰り返せるフットスイッチというのが、新たな文房具として成立するかもしれないよね。
【他故】面白い。
【高畑】キングジムとかそういうの作りそうじゃない。それがペンのグリップにスイッチ付いてて、書きながらピッてやるとちょっと戻ってくれたり、止められるとかさ。
【きだて】めちゃくちゃキングジムっぽいな(笑)。
【高畑】そういうのもアリかなと思うんだよね。
【きだて】勉強のスタイルが変わったら、それに合わせた文房具も出てくるべきだし。そういうかたちも面白いね。
【他故】あるね。きっと面白いね。
【高畑】少子化とか言ってる割に、今の学習文具は面白いじゃん。なので、そっちがなんかもうちょっと面白くなってほしいなと思うし、そういう感じの2025年になるといいな。だから、大人向け学習文具と、あと「俺も、そういう道具で学習するぜ」っていう。
――その2本立てということですね。
【高畑】2本立てというか、去年「AIを使って」とか言ってて(こちらの記事を参照)、なかなか軌道に乗らなかったので、それはそれで続けたいけど、まあ今年はそういう目標です。
*次回は他故さんです
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