1年で最も寒い「寒の入り」。太谿(たいけい)のツボ押しで冷え予防を

お正月が明けて5日になると、二十四節気の「小寒(しょうかん)」を迎えます。小寒の日から節分までの約1か月間は1年で最も寒くなる季節なので「寒」といい、小寒の日はその始まりであることから「寒の入り」とも呼ばれます。

冬至を過ぎて日は伸び始めているのに、寒さはこれからが本番なのはなぜかというと、日光が大地を照らしてから空気が温まるまでには時間がかかるため。1日のうち正午が最も日が高いのに、午後2時頃にいちばん暑くなるのと同じ現象です。今は太陽の陽気を大地が蓄えているときで、その蓄えた陽気で実際に暖かくなり始めるのは立春以降なのです。

人間の体も同じで、今は春に備えて陽気をしっかり吸収して体の中に蓄えて、逃さないようにすることが大切。これから寒さが厳しくなりますが、体を冷やさないようにしっかり防寒するとともに、冷えの防止に役立つ太谿(たいけい)のツボ押しを実践してみてください。

太谿は、内くるぶしとアキレス腱の間のへこんだ部分にあるツボで、血行を促進し、特に足の冷えをやわらげてくれます。アキレス腱をつまむようにして、親指でやさしくもみほぐすように押しましょう。入浴時やリラックス時などにこまめに押すと、冷えの防止に役立ちます。

そのほか、首もと、手首、足首をしっかり防寒することや、冷たい飲みもの・生もの・フルーツなどの体を冷やす飲食物を極力避けることなども注意して、寒の季節を上手に乗り切ってくださいね。

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