NHK紅白歌合戦に27年ぶりに出場したシンガーソングライターの南こうせつさん(75)が、ブルーリボンのバッジを胸に着けていたと、ネット上で注目を集めている。
ブルーリボンは、北朝鮮による拉致被害者の救出を目指す意思を示すとされる。その運動は、福井県や鳥取県のサイトによると、NPOの発案で始まった。
拉致被害者の蓮池薫さんに激励の手紙など送る
南さんは、2024年12月31日大みそかの紅白で、32年ぶりに出場した歌手のイルカさんと2人で、ともに名曲の「神田川」「なごり雪」を弾き語りした。
南さんは、クラシックなデニムジャケットを着てギターを弾く。そして、その右襟元には、ブルーリボンバッジが着用されていた。
南さんは、拉致問題への関心が高く、拉致被害者の蓮池薫さんらとの交流などで知られている。報道によると、03年には、蓮池さんが南さんのファンだと知って、南さんが蓮池さんに激励の手紙やベスト盤のCDを届け、新潟市内で開かれたコンサートにも招いている。
蓮池さんは、北朝鮮で夜静かになると、ギターを手に「神田川」を歌っていたという。
(広告の後にも続きます)
元拉致問題相「南こうせつさんの発信に感謝」
外務省のサイトによると、南さんがコンサートなどを通じて拉致問題の解決のために活動していることから、07年に東京都内で開かれた「拉致問題を考えるみんなの集い」に南さんを招いていた。
今回、南さんがブルーリボンバッジを着用したことについて、X上では、大きな関心を集め、様々な声が寄せられている。
「南さんの”気骨”を見ました」
「紅白でつけてる人、初めて見た。たくさんの人に願いが届くといいな」
「こうせつさんの優しさに感動しました!」
元拉致問題担当相の松原仁衆議院議員も25年1月1日、バッジ着用の投稿を引用して、「影響力の大きい紅白歌合戦。南こうせつさんの発信に感謝です」とXに書き込んでいた。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)