部分リノベで理想の住まいに様変わりさせた方のお宅を取材。
きっかけは? 重視したことは? どんなプロセスで? 体力のある今のうちがチャンス。
改めてお部屋を見直してみませんか。

今回お宅を拝見したのは・・・
Tさん(48歳)
50代の夫、高校生の娘と3人暮らし。立地や設備は気に入っているタワーマンションの住まいをリノベーション。施工中は近県の実家で仮住まいしたそう。

〈データ〉
家族構成/夫婦2人、子供1人
築年数/8年
間取り/2LDK→2LDK+ペットルーム
専有面積/約91㎡
工事費総額/約790万円
リノベ会社/インテリックス空間設計
施工期間/約2か月

きっかけは愛しいペットたち明るいキッチン&リビングも実現

新築から5年目の、タワーマンションの一室。Tさん家族がリノベーションを考えたのは、愛するペットたちがきっかけです。

「小動物を飼い始めたら家族みんなでハマッてしまい、気がついたらリビングがケージだらけに。しかも、彼らに適した温度は約22℃ということで、エアコンは常につけっぱなし。夏でも寒いし、光熱費もかかるので、どうしようかと悩み始めました」。


リフォーム前。
LDKの中心にあったキッチンとリビングの間の壁。これによって、光も届きにくく、分断されていました。

ペット用の部屋が作れる3LDKの物件を近隣で探すも、希望に叶うものはなく断念。リノベーションへ方向転換することに。

「何社かプランを出してもらったのですが、廊下を区切ってペットルームを作るという、意外な提案をいただけた会社に決めました」。 

もうひとつ気になっていたのは、キッチンとリビングの間の壁です。
ダイニングとリビングの間にキッチンがある珍しいつくりですが、キッチン背面の壁が視界をさえぎりせっかくの東南角部屋の光も届かない状態。

そこで、壁と吊り戸棚を取り払い、冷蔵庫も奥にずらすことに。コンロ横の壁も取り払うことで、2方向から光が入る明るいキッチンになりました。
カップボードは再利用し、吊り戸棚の一部は、窓際に移動することで、収納も確保しています。 

また、ダイニングはテーブルが置ければ十分だからとスペースを削って寝室を広げ、ベッドを2台置けるようにするなど、暮らし方に合わせたリノベーションを実現。

「引っ越ししなくても、今の住まいの満足度がアップ。ペットとの暮らしも、前よりさらに楽しくなりました」。

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ペット用の小部屋とリビングの開放感が生まれた


東南の2面に窓があり、開放感のあるリビング。ここでペットと遊ぶことも。


天井まであった壁を、腰壁にして視界が広がるように。
ダイニング、キッチン、リビングが一体の空間になりました。キッチン台はそのまま活用。


IHコンロの横に壁が立っていたため、南向きの光が遮られて、暗い印象だったキッチンが、開放感あふれる場所に。
冷蔵庫の位置も奥に移動して、見た目もすっきりしました。


コンロの裏は配管などが通るパイプスペースですが、一部は空洞だったことが判明。
そこに、トースターなどの家電も置ける、奥行き75㎝を活用したパントリーが生まれました。


寝室には、黒の格子がおしゃれな内窓を付けて、ダイニングと視覚的につながり、空間が広く感じられます。


寝室をダイニング側に広げたことで、シングルベッド2台をL字に配置するスペースが誕生。夫婦それぞれで快眠できる場所に。