年収アップしやすいのはメーカー出身者?

大手でデジタルマーケティングをやってきた人が、あらたに仕組みを作る段階から、大企業出身の経験者に依頼する場合もある。

「もちろん、その人が成果を上げられてきたのは、大企業のサービスだったり看板だったりがあってのことというケースも少なくなくて、中小のサービスだと全然歯が立たないこともあるんですけど、それでも『井の中の蛙ではダメだ』という思いがあるんでしょうね。果敢に挑戦する人はいるんです」

特に20代から30代前半の場合、大企業にいればディレクションだけ行っていれば、あとは発注先がやってくれるが「将来の独立を考えると、自分で手足を動かす経験を積まなければという焦りもあるみたいです」とのことだ。

近年の調査でも、「異業種」への転職者は年収アップに成功しているという結果がある。dodaエージェントサービスの調査では、転職で年収アップした人の中で「異業種・同職種」への転職をした人が占める割合が最も大きく、36.6%にのぼっていた。

平均年収がアップした人が一番多く就いていた業種は「メーカー」。メーカー出身者がスキルを他の業種に活かす転職をすると、年収アップは実現しやすいのかもしれない。