日常を、人生を、もっと豊かに。芸術鑑賞のチケットサブスク「recri」が起こす変革とは?

演劇を観るだけでなく、知性を刺激する時間そのものを提案

サービスをスタートして約1年、現在ユーザー数は4桁台に上る。メイン層は30代~50代の女性で、全くの芸術鑑賞未経験者というよりも、過去に1度は経験があるものの、改めて触れる機会がなかったという人たちが多いようだ。

「一番は、仕事や子育てが落ち着いて、今後の人生を見つめ直すようなタイミングにある人たち。お金や時間にある程度余裕もあり、何か新しいことにチャレンジしたいという中で、習い事感覚で利用し始める人が多いようです。価格も、ヨガや英会話教室、料理教室に行くのとちょうど同じくらいの設定なので、トライしやすいというのもあると思います」

チケットは希望の枚数を自分で決められるので、グループで利用する人も。友達とサークル的に使う人もいれば、夫婦の月1のデートや定年を迎えた両親との時間に使う人も。

「鑑賞後にお茶をしながら感想を語り合うまでが、一つの楽しい体験になっているんです。芸術鑑賞が目的なのではなく、芸術鑑賞を手段として、日常に刺激を取り込み、日々をより楽しく豊かにすることが、ユーザーにとっての大きな魅力となっているようです」

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舞台は最初が肝心。「recri」が舞台デビューをサポート

作品を厳選する理由として、栗林さんは、「友達にすすめられた作品は面白い」という原体験が生かされていると語る。

「例えば、『失恋したならこの映画がいいよ』とか『そのバンドが好きならきっとこれも好きだよ』と、自分の環境や価値観を知っている人にすすめられると、やっぱり刺さるんですよね。そして、1回面白いと思ったら、また次も、と思う。『recri』も、そんな信頼できる友人のような存在になりたいんです」

舞台演劇は、「最初が肝心」だと栗林さん。「recri」が厳選した作品ならば、初心者に起こりがちな「思い切って観に行ったのに、つまらなかった」という失敗も起こりにくいと、太鼓判を押す。

「舞台演劇は敷居が高いと思われがちですが、行ってみると間違いなく楽しいし、それを知ると知らないとでは、人生は大きく違うと思っています。『recri』では、初回のお得なプランも設けていますので、騙されたと思ってぜひ一度体験していただきたいんです。のちのち振り返ったときに、あの経験から人生が豊かになった、と必ず思ってもらえるはずです」