大腸ポリープの手術は保険適用?かかる治療費やいくら給付金がもらえるか解説

大腸ポリープは、大腸の内壁にできる小さなできものです。その多くは良性ですが、種類によっては放置すると、がんに進行するリスクがあります。

大腸検査でポリープがあると指摘され、「ポリープが悪性でがんだったらどうしよう」「手術にいくらかかるの?」と不安を抱いている方も多いでしょう。

経済的な負担をなるべく減らすために、現在加入している生命保険をどう活用できるのか、治療で保険金や給付金を受け取れるのかが気になるポイントではないでしょうか。

今回は、大腸ポリープの治療にはどのくらいの費用がかかるのかを紹介しつつ、生命保険で受け取れる給付金の種類や金額などを解説します。

この記事でわかること

大腸ポリープの切除にかかる医療費

大腸ポリープ手術は医療保険やがん保険の適用となる?

大腸ポリープの治療でも医療保険やがん保険が適用されないケース

大腸ポリープの手術をしても新たに保険に入れる?

大腸ポリープの切除にかかる医療費

ここでは、大腸ポリープの切除にかかる医療費の一例を紹介します。

なお、ポリープの大きさや個数、位置などによって治療費は変動するため、実際に治療を受ける際は医療機関に問い合わせて確認しましょう。

大腸ポリープの切除にかかる医療費例

入院が必要な場合

外来手術のみの場合

入院が必要な場合の医療費例

大腸ポリープの手術では、2〜4日程度の入院が必要になるケースもあります。

入院費用と手術費用に対しては、基本的に公的保険制度の対象です。

3割負担の場合は5万円程度を目安にすると良いでしょう。

参照:入院費用概算|筑波メディカルセンター病院参照:手術費用等概算一覧表|中電病院

なお、個室などを希望した場合は、差額ベッド代がかかります。

厚生労働省の「主な選定療養に係る報告状況」によると、差額ベッド代の平均は6,714円です。

また入院中の食事代は1食につき490円かかります。

参照:入院時の食事代など|さいたま市

このほかにも、雑費や家族の交通費などの出費が考えられます。

これらの費用は全額自己負担になるため、10万円前後の出費が必要になる場合もあるでしょう。

差額ベッド代は払わなくても良い?健康保険や医療費控除適用の有無、相場を解説!

外来手術のみの場合の医療費例

外来手術、いわゆる「日帰り手術」で大腸ポリープの切除を実施している医療機関もあります。

外来手術の場合も公的保険制度の対象となるため、3割負担の場合は2〜3万円程度を目安にしておくとよいでしょう。

参照:内視鏡検査・日帰りポリープ切除治療料金表|医療法人 桐山クリニック

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大腸ポリープ手術は医療保険やがん保険の適用となる?

内視鏡などで大腸ポリープの手術を受けた場合、基本的に手術給付金の保障対象になります。

また切除したポリープが病理検査をして悪性、つまり「がん」と判断された場合は、がん保険で給付金を受け取ることが可能です。

その場合は、手術給付金に加え、がん診断給付金なども受け取れる可能性があります。

※保険商品によっては上皮内がん(上皮内新生物)も対象

実際の支払可否や支払われる給付金の種類については、診断結果や契約している商品によっても異なるので、保険会社に確認したほうがよいでしょう。

入院が必要な場合の受取給付金額の例

手術に伴い入院をする場合は、入院日数に応じた入院給付金と手術給付金を受け取ることが可能です。

例えば、入院給付金日額が5,000円、手術給付金が1回あたり10万円受け取れる医療保険に加入しているとしましょう。

もし3日間入院して大腸ポリープの手術を受けた場合は、5,000円×3日+10万円=11万5,000円の給付金が受け取れます。

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外来手術のみの受取給付金額の例

大腸ポリープは外来手術で対応できるケースもあります。

その場合は、外来手術給付金を受け取ることが可能です。

例えば、外来手術給付金が1回あたり5万円受け取れる医療保険に加入しており、大腸ポリープの外来手術を受けた場合は、5万円の給付金が受け取れます。

なお、入院日と退院日が同一の「日帰り入院」をした場合は、手術給付金と合わせて入院給付金を受け取れることもあります。

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