役で着る衣装を、みずから選ぶことも
「あまり着てこなかった柄ものも意外となじむとわかったのは、嬉しい新発見でした」と、冬のカジュアルを着こなしてくれた鈴木京香さん。
エレガントなイメージの鈴木さんですが、私服ではカジュアルからドレスアップまで、あえて幅広いテイストの服を選ぶようにしていると言います。
「そうしないと、着慣れていないタイプの衣装を役で着たときにフィットしなくなってしまう感じがして。それが嫌なんです」ときには役で着る衣装を、みずから選ぶことも。
映画『グランメゾン・パリ』で演じたシェフ・早見倫子の私服にも、鈴木さんの私物が含まれているそう。
「劇中で倫子が着ているつなぎやオーバーオールは自前です。倫子はカジュアルじゃない格好もできる女性だけど、シェフとして男性と一緒に働いているときは動きやすい服装をしたい。『自分には似合わないけど、倫子には似合いそう』と思うお洋服を見つけたら、家で何日か着てみるんです。そうやって体になじんできたら、衣装として使ってもらうようにしたり。そういえば今日の撮影で着た服も、倫子に合いそうですね」
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そのとき感じたことや現場で学んだことを忘れたくないな、と思っていました
ドラマ『グランメゾン東京』の続きを描いた映画版の舞台は、フランス・パリ。木村拓哉さん演じる天才シェフ、尾花夏樹がパリでレストランを立ち上げ、アジア人初のミシュラン〝三つ星〟を獲得しようと奮闘する姿が描かれます。
ドラマから5年が経ち、木村さんや沢村一樹さん、及川光博さんといったおなじみのメンバーとは久しぶりの再会となりましたが、すぐに倫子としての感覚が戻ってきたそう。
「不思議ですけど、1クールにわたって素晴らしいドラマを作り上げた仲間と顔を合わせたら、自然と戻るものですね。『グランメゾン東京』は私にとって大事な作品で、そのとき感じたことや現場で学んだことを忘れたくないな、と思っていましたから。
ただ一緒にやっていて楽しいというだけでなく、いい意味の緊張感があって。また会うのなら、自分の成長した姿を見せたいと思う仲間なんです」