コロナ期の中盤から、アメリカ国内からの観光客を中心に大人気のハワイ。日本人にとっては円安もあってハワイ旅が遠のいているここ数年の間に、大盛り上がり中のホノルルは、着実にアップデートされている。そこで、ハワイを知り尽くす人気コーディネーターyayoiさんが、今もっとも注目されている人気の最新スポットを厳選しておすすめしてくれた。
ニューオープンの人気レストラン&カフェ
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「natuRe waikiki」(ナチュール・ワイキキ)
シグネチャーの「コナ産あわびのキアベスモーク、ハーツオブパームとリゾット」。全米No.1のあわび養殖ブランド「ビッグアイランド・アバロニ」の柔らかくてクリーンなあわびと濃厚な肝ソースに、食感が楽しいヤシの芯とほうれん草リゾットを合わせて
2024年、全米料理界のアカデミー賞と呼ばれる「ジェームズ・ビアード・レストラン&シェフ賞」のセミファイナリストにも選ばれた、注目の若き女性エグゼクティブシェフの小川苗さんによる洗練されたアイランド・フレンチが食べられる「ナチュール ワイキキ」。“イート・ローカル”を掲げて、ハワイのサステナブルな食材のみで仕立てる料理だ。環境への影響を減らすことを目指しながら、オーガニックの果物や野菜、牛肉、鶏肉、豚肉、野生の鹿肉、そして新鮮なシーフードなど、オアフ島のみならず、ハワイ島やマウイ島などハワイ諸島の農家から直接仕入れている。また、器も全てハワイ出身アーティストによるもの。廃油を活用したキャンドルや、調理ででる生ゴミはコンポストで堆肥にするなど隅々まで配慮が行き渡る。
1980年代から続くハワイの権威あるグルメ・アワード「ハレ・アイナ賞」で、2024年にベストレストラン部門で金賞を勝ち取った。素材にこだわったオリジナリティあふれる料理に定評あり
東京の「NARISAWA」、ニューヨークの「Bouley」、パリの「La Bourse et La Vie」などで学んだ伝統的なフランス料理や、サステナブルやファームトゥテーブルの視点で仕上げるモダンな表現、日本と自然への愛を融合させた小川シェフ。前菜、メインなど6皿のコースは、ハレ(120ドル)とベジタリアンのアイナ(100ドル)の2種類。コースに合わせて世界各国から厳選されたナチュラルワインのペアリング(6種、75ドル)も素晴らしい。前菜、メイン、パスタは、アラカルトでも注文できる。
そよ風が心地よいテラス席もおすすめだが、バーカウンターで小川シェフの華麗な仕事を眺めながらの食事も一興だ。ちなみに、2024年4月には東京にも、ハワイ本店のエッセンスを取り入れた「natuRe tokyo」が初上陸しているので、気になる人はチェックしてみて。
料理は食材を育てる生産者と共にある、とシェフ自ら生産者の元へ足を運び、食材に真正面から向き合う。豊作で売りきれない食材を積極的に取り入れたり、増えすぎで害獣と化した野生鹿の狩りに立ち会って仕入れるなどの徹底ぶりだ
「natuRe waikiki」
413 Seaside Ave #2F, Honolulu, HI 96815, United States
https://www.naturewaikiki.com/