ハワイの最新スポット 6つのレストラン&バーを厳選

コロナ期の中盤から、アメリカ国内からの観光客を中心に大人気のハワイ。日本人にとっては円安もあってハワイ旅が遠のいているここ数年の間に、大盛り上がり中のホノルルは、着実にアップデートされている。そこで、ハワイを知り尽くす人気コーディネーターyayoiさんが、今もっとも注目されている人気の最新スポットを厳選しておすすめしてくれた。

「CINO」(チノ)


1930年代に建てられた歴史的建造物を温かみのあるウッド調のインテリアで、ハワイの恵みを堪能したい

高級マンション密集地で、アートギャラリーやおしゃれなショップなどが軒を連ねるウォードエリアにできたイタリアン「チノ」は、オープンしてまたたく間にグルメな大人たちが集まる人気店となった話題のレストラン。コンセプトはハワイの食材をふんだんに取り入れた、生鮮料理をカジュアルに食べられる“クルードバー”とグリル肉専門店の“チョップハウス”を融合させた。オアフ島出身のエグゼクティブシェフ、アーノルド・コープスによるクラシックなイタリアンの技法をベースに、モダンアメリカンのエッセンスを加えた料理と、ハワイ産の果物やハーブを使ったオリジナルカクテルを楽しめる。


ウイスキーをベースにピカケ(ジャスミン)のお茶を加えたシグネチャーカクテルのひとつ「チノ・オールドファッション」(24ドル)

前菜には、酸味の利いたしょうゆドレッシングとわさび風味のチュイルと共に味わう「大トロのセビーチェ」(26ドル)をぜひ。低温調理と炭火でスモーキーさを加え、クリスピーな皮とジューシーで甘味を感じるタコの身をロメスコソースとグリルレモンを絞って食べる「スペイン風タコの炭火焼き」(22ドル)も必食。また、パスタ料理も人気で、特に「カニスパゲッティ」(38ドル)は絶品。カニとイカ、そしてウニとキャビア、からすみの3種の魚卵を贅沢にトッピングしたうまみたっぷりのオイルパスタだ。揚げたパン粉の食感も良きアクセント。

メイン料理では、14日間熟成させたポークチョップ(46ドル)や、60日間ドライエイジさせたリブアイ(88ドル)も自慢。サイドには、チーズ入りマッシュポテトと皮付きベイクドポテト、マシュマロのようにトーストしたポテトピュレを欲張りにレイヤードさせてグラタンのような「トゥワイス・ベイクド・ポテト」(18ドル)を。美しい大理石のカウンターで、グラスワインとこのポテト料理でサクッと軽食を楽しむ客の姿も珍しくないほどの人気メニューだ。特別な日のディナーにも、さまざまなグルメシーンをおしゃれに楽しめる最旬スポットにぜひ足を運んでみて。


大理石や花崗岩などのマテリアルと、パープルピンクとグリーンの色調のベルベットやボタニカルなファブリック、真鍮のアクセントとモダンアートの融合で、洗練されたラグジュアリーな空間

「CINO」
987 Queen St suite 100, Honolulu, HI 96814, United States
https://www.cinohawaii.com/

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「Ali’i Fish Market」(アリイ・フィッシュ・マーケット)


二分の一ポンド(約227グラム)のポケは12ドル〜。生のマグロを使い、繊細な味付けがされたクオリテイを考えるとホノルル中のどの店と比べても、ぶっちぎりの破格値

ハワイではいたるところで食べられるローカルフードのポケ。でも、一番おいしい店って? と聞かれるとロコでさえも悩む人は少なくないはず。そんななか、グルメなロコたちをざわつかせている噂の新店が「アリイ・フィッシュ・マーケット」。ハレクラニやアロヒラニなどの高級ホテルでシェフを歴任してきたロビン・アバドシェフが2023年にオープンした、今ハワイで一番おいしいポケが食べられると評判の知る人ぞ知る名店。フィリピンのバックグラウンドを持つロビンシェフは、長年ハワイで鮮魚の卸売りを営む会社と提携して高品質な食材を使い、フィリピン料理やアジア料理にインスパイアされた独自の料理スタイルで、他ではお目にかかれないクリエイティブな味わいを表現する。ポケに使うマグロをはじめとする海鮮類は、冷凍を一切使わず、市場でせり落とした生の素材だけ。とろっと柔らかい生魚の食感がたまらない。


中央がロビンシェフ。ホテルのキッチンかと見まごうような広いキッチンで、専任シェフとスタッフが魚をさばき、仕込み、調理して、出来立てを販売する

一番人気の「スパイシークリーミーガーリックアヒポケ」は、揚げガーリックがアクセントのピリ辛クリーム味。ひじきのようなハワイ産の海藻をミックスした「リム」や、フィリピンの郷土料理でもあるカリカリに揚げた豚皮レチョンをあえた「シニガン・サーモン」も美味。

また、ホテル仕込みのスキルで仕上げる総菜の数々にも注目を。加熱したポケを包んだ「ポケ焼きおにぎり」(5ドル)は、ありそうでなかった商品。とろっとしたポケをスパイシー味とジンジャー味の甘辛いしょうゆ味でしっかり焼いたおにぎりに好相性だ。店頭に出すと飛ぶように売れる人気商品のため、売り切れ御免の一品。他にもマグロのハンバーグ「アヒパティ」(2.5ドル)、本日の魚で作る「フィッシュカツ」(4ドル)や「味噌焼き」(4ドル)などもおすすめ。白ご飯と酢飯(共に3ドル)がオーダーでき、どんぶりスタイルでオーダーできるのもうれしい。ワイキキから車で10分ほどのモイリイリというエリアだが、間違いなく足を延ばす価値のある店だ。


店舗正面に15名ほど座れるテーブル席が用意されているのでイートインも可能

「Ali’i Fish Market」
2320 S King St Suite H, Honolulu, HI 96826, United States
https://www.aliifishmarket.com/