コロナ期の中盤から、アメリカ国内からの観光客を中心に大人気のハワイ。日本人にとっては円安もあってハワイ旅が遠のいているここ数年の間に、大盛り上がり中のホノルルは、着実にアップデートされている。そこで、ハワイを知り尽くす人気コーディネーターyayoiさんが、今もっとも注目されている人気の最新スポットを厳選しておすすめしてくれた。
「Bar Maze」(バー・マゼ)
脂の乗ったハマチに、酸味の利いた和辛子のソースとフェンネルのオイル、フィンガーライムを添えたうまみのレイヤードを楽しめる一皿
アートやグルメ、ショッピングなど新しいトレンド発信地として注目のカカアコ地区。「バー・マゼ」は、「世界のベスト50バー」にも選ばれた「バー・レザー・エプロン」のヘッドバーテンダーであるジャスティン・パークと、ロンドンの「ザ・ファット・ダック」やニューヨークの「ジャン・ジョルジュ」など世界の名店で修業を積んだヘッドシェフのキ・チャンがタッグを組んだ、和とハワイ、カクテルと料理を融合させたコンテンポラリーレストランだ。シンプルな見た目とは裏腹に、複雑な味わいが魅力のカクテルに寄り添うように仕上げられた料理の数々は、国内外から取り寄せるこだわりの食材を日本と韓国のセンスで昇華させた逸品ぞろい。
味わいや食感など、個性豊かな4種のスナックからスタートするコース料理。10皿の料理に4種のカクテルペアリングがついたコース(200ドル)と6皿の料理のみのコース(125ドル)から選べ、カクテルペアリング(60ドル)はノンアルコールもある
ウイスキー樽(たる)のチップで燻製(くんせい)した極厚サーモンのブリオッシュトーストや、オイスターと豚バラを合わせた一品などが供されるスナックのセットには、数種のフルーツと日本酒、シャンパーニュを合わせたアロマティックなカクテルを。枝豆のリゾットと芽キャベツを添えたカニの料理には、トマト焼酎とウォッカとイチゴを使ったカクテルで爽やかな甘みをマリアージュさせる。デザートのシグネチャーは季節のかき氷。秋冬は、雪のようなミルク氷にシナモンアップルとクランブルをトッピング。その後に続く、球状のひとくちドーナツや石に見立てたサプライズなプチフールまで、ひとくちごとに味わう感覚が全て計算されたかのような繊細なグルメ体験ができるのは、ハワイでは稀有といえる。フレンドリーなスタッフのサービスと、華麗なシェフの仕事を眺めながら味わう唯一無二な時間に魅せられて、グルメなロコやフーディーで連日満席。早めの事前予約が賢明だ。
クリーンでミニマルな、モダンジャパニーズな印象の空間に、インディゴと真鍮(しんちゅう)のアクセントを加えたスタイリッシュで温かみのある空間
「Bar Maze」
604 Ala Moana Blvd, Honolulu, HI 96813, United States
https://www.barmaze.com/
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