義母が亡くなり、遺品整理に追われていた私。そんな中、義父の言動に心底あきれてしまったときのお話です。
亡くなった義母のカバンの行方
亡くなった義母の山のような荷物の中から、義父に「お母さんが入院していたときのカバンは見つかったかい?」と聞かれました。「見つかったらお伝えします」と答えたものの、大事な書類が入っているのかもしれないと思い「何か必要なものが入っているのですか?」と尋ねると、義父は「ああ、亡くなる前に、カバンの中の現金はお父さんが使っていいって言われたんだ」と教えてくれました。
義母が入院中、1人暮らしになった義父を気づかっていたことを知り、胸が少し温かくなりました。義母のやさしさに触れ、私までなぐさめられたような気持ちになったのです。
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こっそり現金を引き出していた!?
しかし、見つかったカバンを義父に渡すと、現金はどこにも見当たりませんでした。少し残念そうな顔をした義父は、義母の位牌に手を合わせ「お母さん、現金はなかったよ」と報告していました。私はというと、内心「そんなこと?」と少し拍子抜けしてしまいました。
この出来事だけでも驚きでしたが、この後さらに衝撃的なことが起こります。「ちょっと出かけてくる」と家を出た義父から、しばらくして「銀行で車がパンクしてしまった」と連絡がありました。なぜ銀行に行ったのか不思議に思いながらも、まさかとは思っていましたが、後からわかったのは、義父が亡くなった義母の通帳からこっそり現金を引き出そうとしていたということでした。